2015年5月29日

サクランボと、ラポールと【認知リハーサル効果】

● 今回のテクニック:【認知リハーサル効果(2)】

認知リハーサル効果とは、記憶した内容を繰り返し想起させること(リハーサ
ル)で、その記憶を定着化させる効果を指す。

誰かの動きを変えたいと考えたとき、「言いっ放し」ではなく、何度も「思い
出してもらう」「書き出してもらう」「口に出してもらう」ことが重要である。


───────────────────────────────────


● 今回のコミュニケーション例


マネジャー :
「ようやく出てきたか。ずっとトイレの前で待ってた」


部下 :
「……」


マネジャー :
「髪の毛が乱れきっている。ずっとトイレの中で頭を抱えていたのか」


部下 :
「……」


マネジャー :
「2時間だ。2時間も職場のトイレの中で隠れていたなんて、本当にどうか
してる。逃げとおせると思ったのか」


部下 :
「……」


マネジャー :
「係長も部長もさっきまで残っていたが、帰ってもらった」


部下 :
「課長」


マネジャー :
「たかが15万円」


部下 :
「……」


マネジャー :
「お客様から直接いただいた15万円を、そのまま自分の懐に入れた」


部下 :
「……申し訳、ありません」


マネジャー :
「君の旦那がいなくなって、もう2年。生活が苦しくなってきたのはわか
る」


部下 :
「……」


マネジャー :
「しかし、たかが15万円。それで人生、終わりにするつもりか」


部下 :
「……」


マネジャー :
「X社に電話連絡して発覚した。まだ商品の代金15万円が入金されていな
いと聞いたら、君に渡したというじゃないか」


部下 :
「……」


マネジャー :
「もう3ヶ月以上も前のことだ。着服するつもりはなかった、と言っても、
申し開きできない」


部下 :
「……」


マネジャー :
「娘さんはいくつになった?」


部下 :
「16歳、です」


マネジャー :
「春から高校1年だと言っていたな。下の息子さんは?」


部下 :
「3歳、です」


マネジャー :
「3歳、か……」


部下 :
「……」


マネジャー :
「『ラポール』だ」


部下 :
「……はい」


マネジャー :
「何度も何度も接触することで、相手と信頼関係――ラポールが構築されて
いく。これまでずっと言ってきたことだ。大切なことは『ラポール』だと」


部下 :
「……」


マネジャー :
「君は誰よりもお客様と接触してきた。わが社の営業80名の中で、一番お
客様のところへ足を運んでいた。私も、部長も、誰よりも君を信頼した。私
たちは、君にラポールを感じていた」


部下 :
「……」


マネジャー :
「しかし、今回のことで、私たちが抱いていたラポールはどうなったか」


部下 :
「……」


マネジャー :
「女子トイレにずっと隠れていて、そんなんで、恥ずかしいと思わないか」


部下 :
「……」


マネジャー :
「これから、君と子だちとのラポールは、どうなっていく?」


部下 :
「……」


マネジャー :
「旦那さんがいなくなり、強い絆で結ばれていたはずだ。それが、どうなる
んだ」


部下 :
「……」


マネジャー :
「こっぱみじん、か?」


部下 :
「……」


マネジャー :
「同僚からも、誰からも好かれていたはずだ」


部下 :
「……」


マネジャー :
「特に後輩の女性スタッフからは、頼りになる存在だった」


部下 :
「……」


マネジャー :
「これは……君のスマートフォンか」


部下 :
「……はい」


マネジャー :
「君のデスクに置きっぱなしだった。何度もメッセージの着信音がするので
見にいったら、LINEのメッセージが画面上に表示されている」


部下 :
「あ……」


マネジャー :
「メッセージが目に入ってしまった」


部下 :
「……」


マネジャー :
「『ふるーつ たべたい』とある」


部下 :
「ああ……」


マネジャー :
「3歳の息子さんが、高校生の娘さんのスマホを使って君にメッセージを送
ってきたのか」


部下 :
「いえ」


マネジャー :
「……」


部下 :
「娘がスマートフォンを持つ余裕は、ありません。隣の家に、……息子がた
まに、遊びにいくんです。そこの奥様のスマホから、私に送ったんだと思い
ます」


マネジャー :
「……『さくらんぼ たべたい』とも、ある。画面に表示されていたので目
に入ってしまった」


部下 :
「……」


マネジャー :
「息子さんはサクランボが好きなのか」


部下 :
「食べさせたことは、ありません」


マネジャー :
「娘さんが好きなのか」


部下 :
「娘も、給食で出てきたものしか……」


マネジャー :
「……」


部下 :
「……」


マネジャー :
「X社の担当部長から電話があったんだよ」


部下 :
「……え」


マネジャー :
「……」


部下 :
「……X社の、担当部長って」


マネジャー :
「T部長だ」


部下 :
「あああ……」


マネジャー :
「君を信頼していた、一番のお客さまだ」


部下 :
「……」


マネジャー :
「15万どころじゃない。200万も、500万も、1000万もの注文を
出してくれる、当社にとって、大事な、大事なお客様だ。その部長だ」


部下 :
「……ああ」


マネジャー :
「T部長に言われた」


部下 :
「……」


マネジャー :
「『御社との取引は終わりだ。金輪際、当社へ営業に来るな』と」


部下 :
「ああああああ、申し訳ございません……!」


マネジャー :
「バカ野郎っ!」


部下 :
「!」


マネジャー :
「私がT部長に電話で謝罪したから、T部長は激怒したんだ!」


部下 :
「……」


マネジャー :
「『君はあの子が15万円を着服したと思っているのか。あのお金は私が彼
女の娘さんの高校入学のためにあげたお金だ。当社が入金し忘れていただけ
であって、彼女を責めることはこの私が絶対に許さない』」


部下 :
「……!」


マネジャー :
「『もしも当社の担当営業から彼女をはずし、さらに勘違いして警察沙汰に
でもするようなことがあったら、お前の会社との取引は金輪際ヤメだ。二度
とうちへ営業に来るな!』と、T部長に言われた」


部下 :
「……そ、そんな」


マネジャー :
「……」


部下 :
「……そ、れは……」


マネジャー :
「……」


部下 :
「私が、私、は……。あの……。私が、確かに、あのお金を……」


マネジャー :
「君は、T部長から、もらったんだよ」


部下 :
「え……」


マネジャー :
「……」


部下 :
「……」


マネジャー :
「T部長が言うんだから、そうなんだ」


部下 :
「……だって」


マネジャー :
「君は、本当に、T部長と、ものすごいラポールを構築してきたんだ。そう
いうことだ」


部下 :
「……」


マネジャー :
「お客様のために、本当に、君は、親身になって、対応してきた」


部下 :
「……」


マネジャー :
「真実を捻じ曲げるほどの、力がある。それが人と人との信頼関係、という
ものなんだよ。それがラポールなんだ」


部下 :
「……」


マネジャー :
「理屈じゃない、本当に、そう思う」


部下 :
「……」


マネジャー :
「私は今、君に何を言っていいか、わからない。……とにかく、T部長に電
話してくれないか」


部下 :
「で、でも……。私のような泥棒が、電話なんか、して」


マネジャー :
「君じゃないと、X社との関係が終わってしまう」


部下 :
「課長」


マネジャー :
「ああ、それから――」


部下 :
「……」


マネジャー :
「うちの部長も係長も、T部長が君にプレゼントしたのだと思い込んでい
る」


部下 :
「え」


マネジャー :
「事務所の近くに、この時間までやっているスーパーがあるだろう。そこへ
係長を行かせた」


部下 :
「……」


マネジャー :
「もうすぐサクランボを買って帰ってくるから、それまでにT部長へ電話し
てくれないか」


部下 :
「……課長ォ」


マネジャー :
「もうすぐサクランボの季節だ。息子さんとのラポール構築のために、食べ
させてやってくれ」



……同じ言葉、同じフレーズ、同じ言い回しを、何度も何度も何度も何度も繰
り返すことができるか。

相手が苦笑いするぐらいに、

何度も何度も口にすることができるか?

「何度言っても同じだ」と勘違いしたり、自分の使う言葉に飽きてきたら、
リーダー失格だと私は思います。


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 【74点】……本日のメルマガ本文に対する横山の「お気に入り度」
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【編集後記】

「何をするにしても、気持ちがまったくわいてこなかった」

無料の「逆説の成功法則オンライン講座」の動画で私が語っていることです。
http://v6.advg.jp/adpv6/r/7py_12Gh

動画の中で私は笑って言ってますが、当時は他人に見せられるような状況では
ありませんでした。

アタックスに入る前、日立製作所の時代も、実はアタックスに入ってからも、
しばらくは、頭が真っ白で、

何をするにしても気持ちがわいてこないような、私はそんな人間でした。

「どうしてそんな風だったの?」

と、「理由」を聞きたがる人がいます。

しかし、「理由」を聞きたがる、ということは、そういう経験をしたことがな
い人だな、といつも思います。

人間って、理由もなく、頭が真っ白な状態になるし、空虚な気持ちに襲われる
ことはあるし、意欲がまったくわいてこないような状態になることもある、と
私は思っています。

「理由」を問う、ということは、ある意味、その人を責める行為です。

理由など聞かず、相手とペーシングし、信頼関係(ラポール)を構築していけ
ば、その状態から抜け出させることもできるでしょう。

空虚な私を、実態のあるものへと変化させてくれたのは、やはりNLPの山崎
啓支先生であり、その当時のコースに参加していた受講生の仲間たちであると、
断言できます。

それらメンターと仲間たちと、私とのラポールは、とても強靭に繋がっており、
今でもサクランボのように「つがい」になっていると感じています。

2015年5月25日

「時間の地図」を作って超行動を実践する【好意の返報性】

● 今回のテクニック:【好意の返報性(14)】

好意の返報性とは、人は好意を受けられると、それを返したくなるという習性
のことで、ミラーリング効果ともいう。

相手とコミュニケーションをする際も、好意をもって接するのと、そうでない
のとでは相手の反応も異なる。特に信頼関係(ラポール)が崩れてきたときに
は、「きっと……に違いない」と思い込み、決め付けたような悪意ある物言い
をしてしまうものである。

ニューロロジカルレベルの概念を意識し、どんな相手であろうと、その「アイ
デンティティ」や「価値観」には好意を持ち(承認し)、相手のとった「行
動」にこそフィードバックしたいものだ。


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● 今回のコミュニケーション例


マネジャー :
「"点"で物事を考えてはならない。"線"で考えろ、という話をいつもし
ているよね」


部下 :
「はい。"線"で考える頭を持ちたいと思います」


マネジャー :
「A社の商談を攻略するためにどうすればいいか、そういう質問もいいが、
もっと全体を俯瞰してほしい。まず君の目標を達成させるための日々の行動
はどうなっているのか、だ」


部下 :
「とはいえ、A社の案件は何としても受注したいのです」


マネジャー :
「それはそれで話を聞くから、まずは全体観を共有することが重要だ」


部下 :
「全体の案件状況ということですか」


マネジャー :
「違う。案件化するまでの行動をすべて含めて、だ。案件化するまでの"線"
と、案件化した後の"線"について、正しく理解しているだろうか」


部下 :
「案件化前後の"線"ということでしょうか」


マネジャー :
「その"線"がパラレルに走っていると、"線"が"面"になっていく。つ
まり"点"を爆発的に増やして"面"にする行動が『超行動』だ」


部下 :
「以前から課長が言っている『超行動』は意識しているつもりではいます。
しかし、とてもじゃありませんが、業務が多すぎてこれ以上の労働時間を確
保することはできません」


マネジャー :
「君は残業が恒常的に多い」


部下 :
「残業が多くて頭が整理できないんです。課長がおっしゃるように、全体を
俯瞰できていないのだと思います。私はこの仕事、向いてないのでしょう
か?」


マネジャー :
「君は確か前職を辞めたあと、世界一周旅行をしたそうだな」


部下 :
「はい。27から29歳まで、約2年半をかけて世界を周りました」


マネジャー :
「素晴らしい体験だっただろう」


部下 :
「いや……。どうでしょうか。あれから4年が経ちましたが、あのとき、普
通に仕事をしていたほうが、今は苦労しなかったんじゃないかと思っていま
す」


マネジャー :
「そんなこと言うな。私は君みたいな生き方が好きだ。その経験は必ず生き
るよ」


部下 :
「課長、ありがとうございます。しかし、20代後半の、人生にとって、と
ても大事な時期に遊んでいた私は、自分のキャリアに大きな欠陥を作ってし
まったと思っています」


マネジャー :
「おいおい。寂しいこと言うな。私だけでなく、社長だって、他の女性社員
だって、君のそのバイタリティ豊かなところを買ってるんだから」


部下 :
「でも、4年経ったいまでも、まだ明確に社会復帰できていないような……。
頭が整理できないんです」


マネジャー :
「はははは」


部下 :
「おかしいですか?」


マネジャー :
「頭が整理できないのは君だけじゃない。他の連中も同じようなものだ」


部下 :
「そうでしょうか」


マネジャー :
「世界一周をしているとき、世界の大きさを感じたか? それとも小ささを
感じたか?」


部下 :
「世界の大きさ、というより、脅威、偉大さを感じましたね。大きさ、小さ
さ、という意味合いでいえば、小ささのほうを感じました」


マネジャー :
「そうなのか」


部下 :
「モロッコで知り合った日本人を、南米チリで偶然に再会したときや、フィ
ンランドの山小屋の店主が、ミクロネシア諸島で知り合ったドイツ人の親戚
だったと知ったときなんかは、そう思いました」


マネジャー :
「凄く興味深い話だ。普通の人では体験できないことだぞ。聞いているこっ
ちまで興奮してくる」


部下 :
「そうでしょうか……。今となっては、何の役に立つかわからない体験で」


マネジャー :
「物事を別の角度から見ることができる、その柔軟性は最高のポテンシャル
だ。それが君のバイタリティに繋がっている。私はそういう君が大好きだ」


部下 :
「課長……」


マネジャー :
「そんな君だからこそ、A社の商談だけに焦点を合わせないでほしい。もっ
と広く、大きな視点で見てくれ。きっと、君が目にしてきた世界よりも、ず
っと小さいだろう」


部下 :
「ありがとうございます。課長」


マネジャー :
「頭を整理するためには、まずは全体観を正しく捉えることだ。正しい地図
を持て。顧客の属性、エリア、進捗具合がわかる地図だ。そしてもう一つ」


部下 :
「はい」


マネジャー :
「今の時代に不可欠なのは『時間の地図』だ」


部下 :
「時間地図……」


マネジャー :
「頭を整理するために、業務の棚卸をしたまえ。そして時間の地図を作るん
だ。時間に振り回されてはダメだ。時間を自由に操り、もっと外へ出てほし
い」


部下 :
「かしこまりました」


マネジャー :
「君の開拓精神は、絶対に営業向きだ。一緒に目標達成の旅へ出かけよう」


部下 :
「はい。何だかとても楽しい気分になってきました」


マネジャー :
「私はそういう君の前向きさが、とても好きだよ」



……日経BPムックの「超・行動実践ガイド」の38~39ページに、「業務
棚卸シート」を使い、どのようにして超行動を実践しながら残業時間を圧縮し
ていったか、具体例の図が載っています。

社内作業をいったんフィールドタイムの外に押し出してから残業時間を削減し
ていく方法を紹介しています。


■「営業目標を絶対達成する 超行動実践ガイド」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822274136/attaxsales-22/ref=nosim

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 【47点】……本日のメルマガ本文に対する横山の「お気に入り度」
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【編集後記】

今日は東京にて「絶対達成チャンネル」の撮影の日です。

●「絶対達成チャンネル」
https://www.youtube.com/channel/UCFoPuuZa3k-dBEgwnTU_G2w

「絶対達成チャンネル」のコンテンツがとても充実してきました。キャンペー
ン目的でもないのに、定期的に、これだけの動画コンテンツを配信し続けるコ
ンサルタントは他にそう多くないと思います。

昨今はチャンネル登録者も急増しています。

大量行動を継続することで、圧倒的な差別化を図っていきます。

2015年5月21日

「カッコいい」結果の出し方【バンドワゴン効果】

● 今回のテクニック:【バンドワゴン効果(13)】

バンドワゴン効果とは、多数の支持を受ける物事のほうが受け入れやすくなる
こと。要するに「勝ち馬/時流に乗ろうとする」心理のことである。

「さくら」を使うのは、このバンドワゴン効果を狙ったテクニックの一つとい
える。

ちなみに「バンドワゴン」とは祭りや行列の楽団車のことであり、パレードで
楽団車が通るとみんなが集まってくる。この現象からきた言葉である。

反対語は「スノッブ効果」。


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● 今回のコミュニケーション例


友人A :
「4月、異動があって、新しい上司が他の営業所からやってきたんだけど、
すごく考えが古臭いんだ」


友人B :
「古臭い?」


友人A :
「そう。結果を出せ、結果を出せってうるさいんだよね。今はそんな時代じ
ゃないだろうって思うわけ」


友人B :
「やたらと結果を求めてくるんだ」


友人A :
「そうそう」


友人B :
「結果主義っていうのは、確かに古臭い感じがする」


友人A :
「俺はもっと、カッコいい生き方をしたいな、と思う」


友人B :
「カッコいい生き方かァ」


友人A :
「1回だけの人生だろ? どうせならカッコいいほうがいい」


友人B :
「うんうん、確かに」


友人A :
「死ぬ物狂いで仕事に打ち込み、自分のやりたいこと全然できなくて、なー
んにも楽しくない人生って、カッコ悪い」


友人B :
「うんうん、わかるわかる」


友人A :
「それでさ、ここだけの話なんだけど、実は、会社を辞めようかと思って
る」


友人B :
「え、そうなの?」


友人A :
「もっと時間を自由に使って、金儲けできたらと思いはじめて」


友人B :
「うんうん、それで?」


友人A :
「あるセミナーで知り合った人と、新しい事業をやろうかと思う。アパレル
関係の仕事なんだけど……」


友人B :
「へええ。アパレル……。お前、工場設備の会社の営業だろ。アパレルなん
てわかるの?」


友人A :
「これから勉強するんだよ。でも、すごく儲かる気がするんだ。中国やバン
グラディシュの工場で作った製品を輸入し、ネットで販売する。それで大儲
けしている人がたくさんいる」


友人B :
「うんうん、スゴイね」


友人A :
「だろ?」


友人B :
「それでいくら儲かるんだ?」


友人A :
「ひとまず年収5000万ぐらいは稼ぎたい」


友人B :
「お前の年収が5000万?」


友人A :
「そう! 凄くない?」


友人B :
「うんうん。凄い凄い。もしそうなったら、なんか驕ってくれよ」


友人A :
「もちろん! とにかく、カッコいい人生を送りたいんだ」


友人B :
「ところで、いつ、年収5000万になるんだ?」


友人A :
「え? いつ、か……。まァ、1年では無理だろうから、2年後には500
0万になってたい」


友人B :
「2年後で5000万かァ、カッコいいな」


友人A :
「やっぱり、そうだろ? カッコいいだろ?」


友人B :
「一緒に事業をやる人も2年後には5000万になるのか?」


友人A :
「えーっと、その人が代表になるから、もっと多いんじゃないかな」


友人B :
「いくら?」


友人A :
「そんなこと、知らないよ」


友人B :
「そんなこと知らないのに、自分は5000万の年収になると思ってるん
だ?」


友人A :
「……」


友人B :
「2年後に、その事業の年商って、どれぐらいになるの?」


友人A :
「うーん……。年商?」


友人B :
「商品の平均単価はいくら? 100万とか200万?」


友人A :
「そんな金額になるわけがないよ。服とか雑貨なんだから」


友人B :
「仮に平均1万円だとすると、売上10億作るのに、商品を年間10万個を
売らないといけない。仮に営業利益率10%だと考えると、年間の営業利益
は1億」


友人A :
「……平均1万円はないと思うけど」


友人B :
「もし半分の5000円なら、売上10億作るのに、年間20万個売らない
といけない。それだと年間の営業利益は5000万」


友人A :
「……営業利益が5000万」


友人B :
「それだと全然足りないだろ? お前がもし役員になって役員報酬を500
0万欲しいと思ったら、どれぐらい会社の利益を出さないといけないかわか
る? 税金の計算ってしたか?」


友人A :
「……」


友人B :
「商品単価がさらに低いなら、年間100万個、いや200万個ぐらいは売
らないといけないかもしれない。すると月間15万とか20万個は販売しな
いと」


友人A :
「……」


友人B :
「商品の在庫はどこに持つ? ネット通販で重要なことはロジスティクスだ
から、その辺りのことを考えないとトラブルが多く発生するよ」


友人A :
「……」


友人B :
「ネット通販だから営業利益率はもっと高いかもしれないけど、いずれにし
ても相当なアイテム数を揃え、販売していくには2人では無理だと思うから、
数人のスタッフはいるんじゃないかな。ところで、お前は、何をやるわ
け?」


友人A :
「中国やバングラデシュへ行って、買い付けとか、そういうことをしてくれ
って言われてるけど」


友人B :
「じゃあ、お前がそのスタッフなのか」


友人A :
「……え」


友人B :
「お前、本当に5000万の年収もらえると思ってるの? 事業主でもない
のに? 2年後に? どうやって?」


友人A :
「……俺」


友人B :
「ん?」


友人A :
「俺、お前が言ってること、全然わからない」


友人B :
「へえ。わからないの?」


友人A :
「……」


友人B :
「少なからず」


友人A :
「……」


友人B :
「ちゃんと計算ができない人間が大金を手にすることなんて、ほとんどない
よ」


友人A :
「計算、か……。俺は計算が苦手で」


友人B :
「一時的に儲けることはできても、長続きすることなんて、あり得ない。そ
んなこと、誰だって知ってると思う。たとえ計算力がなくても」


友人A :
「誰だって……」


友人B :
「みんなそう思ってるだろう。『うまい話』に心動かされる人はカッコ悪い
って」


友人A :
「誰だって……。俺が出たセミナーでは、『会社員で一生を終える人生ほど
退屈な人生はない。カッコ悪い』って教えられたけど」


友人B :
「うんうん。そういうセミナーに出て、『その通りだ』と感化されるヤツの
ほうがよっぽどカッコ悪いよな」


友人A :
「そうか……」


友人B :
「お前、カッコ悪い生き方をしている友達が、多いんじゃないの? まずは
今の会社で結果出せよ」



……計算力のある人が「自由な働き方」をするのは良いですが、計算力のない
人が「自由」を求めると、大きな問題に直面する可能性は高まります。

何らかの「制限」が計算する力を高めてくれます。

カッコよく結果を出したい、と思ったら計算スキルは不可欠です。

7月に実施する「絶対達成マーケティング」のセミナーでは、この「計算力」
について徹底解説していきます。


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 【32点】……本日のメルマガ本文に対する横山の「お気に入り度」
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【編集後記】

先週、ついに腕時計が動かなくなりました。

30歳の誕生日に、自分で買った時計です。16年間使ってきました。

機械式の時計ですので、止まっても振れば動き始めたのですが、もう動かなく
なってしまいました。

修理するか、新しいのを買うか、腕時計なしで過ごすか、考えています。

妻に「これを機会にアップルウォッチでも買おうかな」と言ってみたのですが、
まったく相手にされず、残念な気持ちになりました。

さて。

2015年5月18日

会話の「トピックス」を正しく設定するために必要なこと【議題設定効果】

● 今回のテクニック:【議題設定効果(2)】

議題設定効果とは、相手の注意や関心を意図的にリードするため、ある議題
(トピックス)に絞り込んで話をすること。

マスメディアの報道が世の中の重要な争点に影響を与えるという主張から由来
している。


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● 今回のコミュニケーション例


マネジャー :
「今日、君と面談したいと思ったのは、こちらから仕掛けているお客様につ
いてだ」


部下 :
「はい」


マネジャー :
「対応しているお客様はいろいろあるけれど、君自身が自ら、能動的に、コ
ンスタントに接触を保っているお客様についてだけ、フォーカスして話した
い」


部下 :
「わかりました」


マネジャー :
「もう一度言う。君自身が、能動的に、主体的に、定期的に、接触している
お客様についてだけ、焦点を合わせて意見交換をしたい」


部下 :
「はい。能動的、主体的、ですね」


マネジャー :
「いま、そうやって定期的に接点を持っているお客様は何社ある?」


部下 :
「そうですね。7社……いや、6社だと思います」


マネジャー :
「6社? たったの6社?」


部下 :
「はい。たったの、とおっしゃいますが、それ以上増えたら、とても対応で
きません」


マネジャー :
「顧客リストはあるのか」


部下 :
「顧客リスト? リストなどなくても、頭の中に入っています」


マネジャー :
「……どこのお客様だ?」


部下 :
「課長もご存知の、A社、J社、M社、Y社……」


マネジャー :
「おいおいおい。違うって」


部下 :
「は?」


マネジャー :
「だーかーらー、自主的に、定期的に、アプローチしているお客先について、
質問してるんだよ」


部下 :
「でーすーかーらー、私もそういうお客先について話してますって。A社も、
J社も、M社も、自主的に、定期的に、お伺いしていますよ。積極的に接触
しています」


マネジャー :
「それは具体的な案件があるからだろう。要件定義や納品の打合せがあるか
ら君は積極的に足を向けるんだ。そうじゃなくて、まだ仕事がとれていない、
新しいお客様で、自主的に、定期的に、接触をしている先はどこか、という
話をしたいんだ」


部下 :
「だったらそう言ってくださいよ。新しいお客様の中で、自主的に、積極的
に、定期的に……と言っていただかないと、話が通じません」


マネジャー :
「……ま、確かに、そうだな」



……「議題」を正しく設定することで、会話を歪ませることなく、コントロー
ルしやすくなります。しかし『口頭』のみでそれをしようとしても難しいもの
です。

話し相手の視点、焦点を固定させてコミュニケーションをとるためには、正し
い「仕組み」を使いましょう。

6月の絶対達成セミナーは、正しくマネジメントをするための「会議資料」
「情報システム」の設計、作り方がテーマです。


■ 絶対達成する営業管理ツールの設計&予材管理概説
【大阪 6/4】http://attax-sales.jp/seminar/3495.html
【名古屋 6/9】http://attax-sales.jp/seminar/3498.html
【東京 6/18】http://attax-sales.jp/seminar/3507.html

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 【6点】……本日のメルマガ本文に対する横山の「お気に入り度」
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【編集後記】

夢は「点」であり、幸せは「線」である、と私は最近、思うようになってきま
した。

現在という「点」と、夢が実現する時期の「点」とを結び、ひとつの「線」を
作ります。その「線」の存在が幸せの証です。

大きな夢があれば、その「線」は長く続いていくため、「幸せ」の状態もまた
長く続いていきます。

「目標」や「願望」も同じで、その達成時期を「点」にして、現在の「点」と
を繋いで「線」を作るのです。これが「幸せの線」です。

ただし、目標が達成すると思っていない人、願望が実現すると思わない人は、
達成時期の「点」がないため、現在の「点」と「線」で繋ぐことができません。

だから幸せになれないのだ、と思います。

まだ夢が叶っていない状態でも、目標が達成していない状態でも、このまま頑
張れば達成するに違いない、仲間を信じて努力すれば実現するはずだ、という
実感を得られるだけで、「幸せの線」が未来へと引かれていきます。

人は幸せになれるのです。

目標未達成の状態が続いているチーム、組織の「空気」が悪くなり、メンバー
が不平不満を口にするのは、「幸せの線」を作るための未来の「点」がないか
らだと思います。

2015年5月15日

「予定外」が多いリーダーのための「時間管理術」【アンダードッグ効果】

● 今回のテクニック:【アンダードッグ効果(12)】

アンダードッグ効果とは、弱い立場にある人や不利な状況に追い込まれている
人を見ると、人間誰しも応援したくなるものである。もしその方々の一所懸命
に努力する姿を目の当たりにする機会があれば、その思いはいっそう高ぶるも
の。そんな心理効果をアンダードッグ効果といい、「負け犬効果」ということ
もある。

選挙予測報道で不利とされた候補者に同情票が集まるなどの効果も、このアン
ダードッグ効果のひとつ。

部下とのコミュニケーションに活用するためには、上司自身がプライドを捨て
なければならなかったり、多少の演技も要求される。このことなどから、現実
的にはなかなかに難しい。多用もできないだろう。

それよりも、部下にアンダードッグ効果を使われないよう気をつけておく必要
があるかもしれない。


───────────────────────────────────


● 今回のコミュニケーション例


マネジャー :
「先日、『新しい働き方』とか『新時代の労働について』とかいうテーマの
講演を聴いてきた」


部下 :
「新しい働き方、ですか。とても興味があります」


マネジャー :
「どうやって、仕事と家庭、余暇の時間を両立させるか、という話が中心だ
った」


部下 :
「ワークライフバランス、ですね。やっぱりこれからの時代は」


マネジャー :
「仕事に追われてばかりの人生なんて、どうしようもない。道を見失っては
ダメだ」


部下 :
「おっしゃる通りです。仕事ばかりの人生なんて、つまらないですから」


マネジャー :
「その講演はすごく反響があった。講師の先生はすごく有名な方のようで、
講演の後、拍手が鳴りやまなかった」


部下 :
「そうですか……。私も聴講したかったです。私も、今の働き方に疑問を持
っているので」


マネジャー :
「私もすごく思ったよ。その講演を聴いて、道に迷ってはダメだ、とね。強
く思った」


部下 :
「部長はすごく時間外労働が多いじゃないですか。もっと気をつけられたほ
うがいいですよ」


マネジャー :
「そうだな、本当にそうだ。道に迷ってはいけない。迷うからこそ、効率が
悪くなる」


部下 :
「何かすごい気付きがあったんですね」


マネジャー :
「そうだ。その講演を聴いたあと、さっそく書店へ行って、こんな本を買っ
てきた」


部下 :
「どんな本ですか?」


マネジャー :
「水口和彦氏の、『部下を持つ人の時間術』だ。"時間管理術"の専門家が
書いた本」


部下 :
「へええ。水口さんですか。ということは、この方が講演をされていたんで
すね」


マネジャー :
「いや、全然違う」


部下 :
「え?」


マネジャー :
「講演で話されていた先生ではない」


部下 :
「その先生は本を出されていないんですか?」


マネジャー :
「メチャクチャ出してる。新しい働き方とか、ワークライフバランスについ
て書かれたベストセラーを連発してる」


部下 :
「じゃあ、どうしてその先生の本を買わなかったんですか?」


マネジャー :
「その先生は、組織で働いていないからだ」


部下 :
「――!」


マネジャー :
「自由な働き方、新しい働き方、これからの時代の働き方、他人に振り回さ
れない働き方……。その先生はいろんな言葉を使っていたが、自分ひとりで
働いているのだから自由で当たり前だ」


部下 :
「……だって、すごく参考になった、と仰ってたじゃないですか」


マネジャー :
「そんなことは言っていない。気付きがあった、と言ったんだ。組織に属し
ていない人が自由に働けて当たり前。本を出したり、講演をしたり、投資を
して儲けて、自由な時間があります。家族を大切にしています、と言われて
も私にはピンとこない」


部下 :
「……」


マネジャー :
「組織に属さない働き方を推奨するのはいいだろう。実力をつけて自由な社
風の会社を選んで就職するのも、これからの時代には合っているに違いない。
そういう生き方もあるし、素敵だと思う。でも、会社の部長職をしている私
に、その先生の講演は100%参考にならなかった。それだけの話だ」


部下 :
「うーん、なんかわかる気がしてきました……。確かに、自由に生きている
人が新しい時代の働き方を提唱しても、言葉に力がないっていうか」


マネジャー :
「単に、今の私には関係がない話だな、と思っただけだ。否定はしたくな
い」


部下 :
「それで、この水口先生の本は……?」


マネジャー :
「この方は、組織に属している人向けの『時間管理術』の本ばかり書いてい
るから、いいんだ。私には、ものすごく参考になる」


部下 :
「へえ……」


マネジャー :
「部下を持つリーダーが、どうタスク処理するのか、役割分担するのか、具
体的なテクニックが書いてある。この人は日本の会社のことを、とてもよく
理解していると思う」


部下 :
「なるほど」


マネジャー :
「ところで話は変わるが、私の兄が最近交通事故に遭って入院してね」


部下 :
「ええっ」


マネジャー :
「大したことはないんだが、兄に家族はないから、私の妻が世話をすること
になった」


部下 :
「え……。じゃあ、息子さんは」


マネジャー :
「そうなんだ。腎臓の悪い息子のケアもあるので、妻にはけっこう負担をか
けてしまっている」


部下 :
「奥様はお店がありますよね」


マネジャー :
「そうだ。3人スタッフがいるから、何とかなっているが、そうはいっても、
店に出ないわけにはいかない。90年続く、老舗の和菓子屋だからな」


部下 :
「だから『時間管理術』を真剣に学ぼうと思ったんですね」


マネジャー :
「うん。これを機会に何とかしたいと思ってるんだ。残業も休日出勤も、け
っこうあるからな……」


部下 :
「私に言ってください。いや、私だけでなく、他にもスタッフはいるわけで
すから」


マネジャー :
「そうか……。ありがとう。頼りになる部下がいるにもかかわらず、私は仕
事を振り分けることが苦手だった。この本にも書いてあったが、仕事を抱え
過ぎてしまう人は、まず流入口をチェックしなければならない、とある」


部下 :
「役割分担するタイミング、ってことですか」


マネジャー :
「そう。タイミングが重要らしい。仕事の『量』と『タイミング』が大事だ
そうだ。それを見極めること。それがリーダーの仕事なのに、どうも私はそ
の視点が欠けていた。だから抱え込みすぎていたんだ。」


部下 :
「何でも言ってください。みんなで手分けしてやっていきましょう」


マネジャー :
「そうだな。でも、もちろん、うちの部署に降りかかってくる仕事を仕訳け
するのも私の役割だ。社長が言うことをすべて引き受けるわけにはいかない
し」



……水口和彦氏とはまったく面識がなく、もちろん、ご本人から依頼されたわ
けでもありません。

しかし、私が名著だと思っている「仕事力3倍アップする時間活用法」と同
じように、参考になった書籍ですので、部下を持つ管理職の方には強くおスス
メする書籍です。

「心掛け」ではなく、実践的で、具体的なテクニックが書いてあることがポイ
ントです。名著「はじめてのGTD ストレスフリーの整理術」と組み合わせ
て読まれると、さらに良いでしょう。


【参考書籍】部下を持つ人の時間術
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4788910438/mysterycon0c-22/ref=nosim

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 【52点】……本日のメルマガ本文に対する横山の「お気に入り度」
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【編集後記】

ここ最近、ロディア(ブロックメモ)の活用方法をFBページでアップし続け
ていますが、GTDや水口氏の書籍の影響がとても大きいです。

私の場合、「時間管理術」のみならず、情報の「分解」と「再構築」を繰り返
して新しいアイデアを生み出すことにも使っています。

https://www.facebook.com/rhodia11tek

2015年5月11日

「楽しく」仕事をしたい人が心掛けるべきこと【規範アピール】

● 今回のテクニック:【規範アピール(2)】

「規範アピール」とは、「社会的規範」や「組織的規範」を論拠にして相手を
説得する技法。

その社会、その組織に属する多くの人に期待される「規範」を盾に説得される
ため、反論しづらい空気ができあがる。


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● 今回のコミュニケーション例


友人A :
「転職?」


友人B :
「うん」


友人A :
「4月に転職してたのか?」


友人B :
「9年務めた会社を3月末で辞めた」


友人A :
「どうして?」


友人B :
「どうしてって……」


友人A :
「お前、営業成績すごかったじゃないか」


友人B :
「うん」


友人A :
「確か、同期入社80人の中でもダントツ1位だったんだろ」


友人B :
「全社で1位だった」


友人A :
「350人の営業の中で1位?」


友人B :
「うん」


友人A :
「昨年度は?」


友人B :
「3年連続で全社1位。5年連続で社長賞もらった」


友人A :
「待遇が悪かったのか?」


友人B :
「外資系の保険会社だから、かなり良かった」


友人A :
「俺の年収の、5倍とか6倍もらってただろ」


友人B :
「たぶん」


友人A :
「もっと報酬もらえる仕事に就いたのか?」


友人B :
「いや、地元の工務店」


友人A :
「工務店?」


友人B :
「営業30人の」


友人A :
「経営者候補として?」


友人B :
「ただの営業」


友人A :
「どうして……。年収は?」


友人B :
「8分の1」


友人A :
「……なんか事情があるのか?」


友人B :
「その工務店の社長が、前の会社のお客様だった」


友人A :
「保険の?」


友人B :
「そう」


友人A :
「それだけ?」


友人B :
「いま営業所が2ヶ所しかないけど、3年後には10倍の20ヶ所に広げる
んだって。楽しそうだと思った」


友人A :
「楽しそう?」


友人B :
「その社長、俺と同じ32歳なんだ。すごく勢いがあって、一緒に仕事をし
ていると楽しそうだと思った」


友人A :
「でも、前の会社ではダントツだったんだろ」


友人B :
「前の保険会社は大きいし、安定しているけれど、業績がジリジリ落ちてる。
何かを変えたいと思っても、組織が大きすぎてスピード感が遅すぎる」


友人A :
「……で、でも、どう考えたって、前の会社のほうがラクにお金を稼げるだ
ろ。けっこう自由な時間に仕事をしてただろ」


友人B :
「そう。今度の工務店のほうが、労働時間は2倍ぐらいになる」


友人A :
「じゃあ、どうして?」


友人B :
「だから、楽しそうだと思ったからだって」


友人A :
「本当のことを教えてくれよ。なんか事情があるんだろ?」


友人B :
「ないよ」


友人A :
「ウソだろ? ラクに結果を出せたし、会社だって安定していたし」


友人B :
「"ラク"と"楽しい"は違うって」


友人A :
「"ラクと、楽しいは、違う"……」


友人B :
「楽しむためには、ラクしちゃダメ」


友人A :
「……」


友人B :
「それだけ」


友人A :
「過去、自分ができなかったことが、将来できるようになる。この成長の実
感がモチベーションに繋がるってことか」


友人B :
「難しいことはわからない。とにかく、ラクなことは楽しくない」


友人A :
「釣堀で魚を釣るより、自分で山に入り、自分の力でフィッシングスポット
を探り当てて大物を釣ったほうが楽しい。……そういうことか」


友人B :
「わからない」


友人A :
「そういうことだろ?」


友人B :
「俺は言葉にするのが下手なんだ。感覚だよ。どう感じるか、だ。理屈ばか
りで考えていたら、見失うこともあると思う」


友人A :
「どう、感じるか、か」


友人B :
「過去を振り返ってみて、ラクしてワクワクしたことが俺にはないだけ」


友人A :
「……ワクワクか」


友人B :
「……」


友人A :
「正直、俺は4月に新しい部署に異動してから全然、仕事が楽しいとは思え
ない。人間関係の問題かもしれない」


友人B :
「人間関係か」


友人A :
「新しい上司が、やって当たり前、みたいな態度をとってくるのがどうして
もイヤなんだよな。この前も、社内会議の資料を俺に作らせようとする。上
司の仕事だっていうのに」


友人B :
「……」


友人A :
「プロジェクトチームの副リーダーもさせられて、雑用ばかりだ」


友人B :
「雑用ばかり? でも、係長だろ」


友人A :
「そう。係長なのに雑用ばかりだ。だから楽しくないのかもしれない」


友人B :
「本当に雑用ばかりなのか。人事部の係長なのに?」


友人A :
「いや、もちろん、年がら年中、雑用ばかり、というわけじゃないけど」


友人B :
「本当に雑用ばっかりなのか?」


友人A :
「いや、だから、ばっかりじゃないって」


友人B :
「だったら、やればいいじゃないか」


友人A :
「え」


友人B :
「そんなことは当たり前だろう。俺は前の保険会社でダントツ1位だったけ
ど、事務作業も人一倍多かった」


友人A :
「……」


友人B :
「会社のルールだろう。上司が言うことを聞くのは当たり前だろう。生理的
に受け付けられないことを命令されてるのか?」


友人A :
「い、いや……」


友人B :
「あとさ、『雑用』って言葉を使わないほうがいいぞ。雑な仕事になる。
『資料作成』とか『打合せ』とか、ひとつひとつの作業の名称で言ったほう
がいい」


友人A :
「……そ、そうだな」


友人B :
「偶然かな」


友人A :
「何が?」


友人B :
「俺が転職したのを不思議に思うヤツらは、みんな共通していることがあ
る」


友人A :
「え、何?」


友人B :
「仕事を楽しんでいない人。楽しんで仕事をしていないヤツほど、今回の俺
の転職を不思議に思うようだ。偶然かな」



……仕事を「楽しむ」ためにはどうすればよいか? 「楽(ラク)をしなけれ
ばいい」

楽(ラク)に仕事をするためにはどうすればよいか? 「楽しまなければよ
い」

「楽しむ」と「楽(ラク)」は違う……とはよく言われることです。


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 【49点】……本日のメルマガ本文に対する横山の「お気に入り度」
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【編集後記】

昨今、「ため息」をつくときが、よくあります。すると、

『ため息ばかりついていると、幸せが逃げていくよ』

と指摘されます。そういうときは決まって、こう言い返したくなります。

『ため息ぐらいつかせてくれよ』

と――。

マイナスの感情があるわけでもないのに、自然と「ため息」が出るときがあり
ます。

奇妙な習慣です。しかし、今のところ治す予定はないのです。

2015年5月7日

なぜ「できる人」はマネジメントが苦手なのか?【オープンエンドクエスチョン】

● 今回のテクニック:【オープンエンドクエスチョン(28)】

オープンエンドクエスチョンとは、イエス・バット法と同様にコミュニケーシ
ョンテクニックとしては代表的な手法。「4W2H」もしくは「5W1H」等
の疑問詞を駆使し、質問していくことで相手の心の中に潜む問題点や潜在的ニ
ーズを探り当てること。

「イエス/ノー」で答えられる質問は極力避けることが重要である。クローズ
ドクエスチョンとは反意語。

オープンクエスチョンはヒアリングの基本であるが、ペーシングなどの技術を
活用しながら質問を続けないと「尋問」のようになってしまいがちであり、注
意したい。


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● 今回のコミュニケーション例


マネジャー :
「今年に入ってからも、君の成績はダントツ1位だ。27人の営業の中で、
2位に3倍の差をつけている」


部下 :
「ありがとうございます。たまたまだと思っています」


マネジャー :
「入社して2年目から5年連続で1位なんだから、たまたまだとは言えない
だろう。20年以上も営業しているベテランも君を超えることができない。
凄いことだ」


部下 :
「しかし、今期から課長に昇進して、部下が4人もできたのですが、部下た
ちの成績がいっこうに上がりません」


マネジャー :
「部下育成はまた、別のスキルが必要だからだ」


部下 :
「4人とも、私より年上なんです。だからでしょうか、なかなか私が言うこ
とを理解いただけないようです」


マネジャー :
「何となくわかるけど、な」


部下 :
「マネジメントのスキルと営業のスキルは、全然違うんですね」


マネジャー :
「スポーツでもそうだ。優秀なプレイヤーだったからといって、優秀なコー
チになるとは限らない」


部下 :
「確かに、そうですね……」


マネジャー :
「たとえば、君は【いつ】【どのようなタイミング】でお客様にアプローチ
するんだ」


部下 :
「ええっと……。やはり"ここぞ"というタイミングですね。それを見逃さ
ないことが重要かと」


マネジャー :
「なるほど……。じゃあ、月に【どれぐらい】の回数、新規のお客様と接触
しようと心掛けているんだ」


部下 :
「ケースバイケースですね。アクセルとブレーキをどう使い分けるか、だと
思います。ここが勘所です」


マネジャー :
「ほう……。では、君とってキーパーソンの定義とは何だ? 【誰】に注目
して顧客訪問をしているんだ」


部下 :
「一般的には、経営者や管理者に注目するでしょうが、私はそうとは限らな
いと思っています。先日の大型案件も、意識の高い係長を攻略して受注しま
したから」


マネジャー :
「役職に関係なく、意識の高さで判断すべき、ということか」


部下 :
「そうとは限りませんね」


マネジャー :
「そうとは限らない?」


部下 :
「やはり役職は大切です。ただ、役職者だけに注目してもダメだ、というこ
とです」


マネジャー :
「基準はないのか」


部下 :
「この私のこめかみの辺りが"ピピッ"ときたとき、それが私の基準です。
常に相手の表情、言葉遣いに着目して、変化を敏感に察知することです」


マネジャー :
「じゃあ……提案内容についてはどうだ? 【何】を提案すると、お客様は
その気になるんだ」


部下 :
「それは相手次第でしょう。狙ってできることではありません。空気を読む
こと、そしてその空気を流れに変えることが大切です。"風"を読む、と言
ったほうがわかりやすいかもしれませんね。"風"がキーワードです」


マネジャー :
「……」


部下 :
「……」


マネジャー :
「いつも、そうやって、部下に指導しているのか?」


部下 :
「?」


マネジャー :
「君みたいな天才型の営業は、マネジメントスキルを身につけるうえでの特
訓をしたほうがよさそうだな」



……拙著「絶対達成マインドのつくり方」に、『学習の4段階』の解説があり
ます。

実は、4段階目の『無意識的有能』の次の5段階目があることは、書籍でもコ
ラムでも、解説していません。

誰かに何かを「教える」ためには、この5段階目のことを知る必要があるので
す。ぜひ、以下の動画を参考にしてみてください。

今月の「絶対達成セミナー」では紹介予定のテーマです。


■ NLPで「教える技術」を解説する
https://youtu.be/E67pVbdsSoc

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 【28点】……本日のメルマガ本文に対する横山の「お気に入り度」
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【編集後記】

今年のゴールデンウィーク、皆さんはどのようにお過ごしでしょうか。(どの
ように過ごされたでしょうか)

私は毎年のことですが、何も予定がなく、何も実行せず、場当たり的にゴール
デンウィークを過ごしました。

実のところ、わが家の車が9年目となり、そろそろ買い替えの時期に入ってき
たかなと思い、GW前から、何店か、車の販売ディーラーをまわっていたので
す。

GWに入ってからも、さらにいろいろなお店をまわり、あわよくば「新車を買
っちゃおうかな」と思っていたのですが、

すぐにその気持ちも冷めました。

なぜなら、他の事柄に興味を持ってしまったからです。

それが、

「ロディア」

です。

昨今、私のフェイスブックを見ていらっしゃる方は、すでにお分かりでしょう。

ロディアの裏表紙で「靴べら」を作ったり、ドローイングしたり、複合グラフ
書いたり、読書メモやマインドマップを公開したり……。

そんなことばっかりやっていたら車のことは忘れてしまいました。とりわけ
「ドローイング」に興味を持ち、数冊、本を買って研究まではじめました。

今年のGWも、家族でどこにも行きませんでしたが、息子の友だちが家に泊ま
りにきたときは料理を振る舞ったりしながら、まったりと過ごしました。

さて、私のフェイスブックのURLはこちらです。
https://www.facebook.com/nyattx

メッセージなく「友達申請」があると、そのままスルーする可能性が高いです
が、何らかのメッセージが入ると、ほぼ100%の確率で承認します。

定期的に、交流のない友達は減らしているので、まだ「友達枠」は1000人
ほど余裕があります。

2015年5月4日

「芸術志向」のコミュニケーション技術【スリリングジョーク】

● 今回のテクニック:【スリリングジョーク(11)】

スリリングジョークとは、相手に対して、「もし●●しなければ、■■になる
ぞ」という脅しをしたあとに、すぐに「それは冗談だ」と撤回するコミュニケ
ーション技術。

相手の心象を悪くする可能性が高く、極めてリスキー。相手と強烈なラポール
が構築できていない限り、活用するのはやめたほうがよい。3年に1度ぐらい
使ってもいい、インパクトのあるリーディング技術である。

もちろん、乱用すればご自身の信用は著しく低下する。


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● 今回のコミュニケーション例


マネジャー :
「ゴールデンウィーク中、何か用事があるのか」


部下 :
「いえ、別にこれといって用事はないです。子どもがまだ小さいので、基本
的に家にいる予定です」


マネジャー :
「それならゴールデンウィーク中、事務所に出てくれないか。手伝ってもら
いたい仕事がある」


部下 :
「失礼ですが、それって課長が先送りし続けてきた仕事のことではありませ
んか。私も何度か指摘させていただきました。早めに片付けないと、ゴール
デンウィークがなくなりますよって」


マネジャー :
「その通りだ。しかし、こうなってしまった以上、仕方がない。やることが
ないのなら、手伝ってくれ」


部下 :
「そんな」


マネジャー :
「じゃあ、決まりだな」


部下 :
「ちょ、ちょっと待ってください。いつもこのメルマガ、大型連休のときは
お遊びの内容になるのをご存知ですか?」


マネジャー :
「え」


部下 :
「今はゴールデンウィーク中です。このメルマガを読む人も半分以下でしょ
う。せっかくですから、もう少し『遊び』のある会話をしませんか」


マネジャー :
「いいけど、どんな『遊び』が考えられるんだ」


部下 :
「たとえば、芸術志向の映画や、抒情詩的な小説に出てくるようなセリフを
やり取りするというのは、どうでしょうか」


マネジャー :
「……? どうやれば、芸術志向の会話になるんだ?」


部下 :
「会話の前提条件、背景を完全に省略したり、相手の話の2手、3手先の受
け答えをしたり、大仰に、人間の心理探求に関する発言をすれば、それらし
い会話になると思います」


マネジャー :
「わかった。やってみよう」


部下 :
「それでは、いきますよ……。課長、確かに私はゴールデンウィーク中、こ
れといってやることはない、と言いましたが、これといってやることはない、
ということはつまり、それと同等の不安も抱えている、という意味なので
す」


マネジャー :
「大学時代に読んだ、カミュを思い出す」


部下 :
「あなたは言葉で語るのね。私は感情で見つめているのに――」


マネジャー :
「それは『気狂いピエロ』。ジャン・ポール・ベルモンドになったつもり
か」


部下 :
「これといってやることはない、という言葉が喉を通るとき、私はベルモン
ドに変身します」


マネジャー :
「君の真理か」


部下 :
「虚ろな日が、虚ろな人生の一部であるとは限らない、と私は言いたいので
す」


マネジャー :
「君もベルモンドと同様に、青いペンキで顔を塗りたくれ」


部下 :
「……私に残された時間はわずか、そういうことなのです」


マネジャー :
「不条理だな」


部下 :
「不条理なのはゴダールです」


マネジャー :
「どうしても、ゴールデンウィーク中、私の仕事を手伝うことはできない
か」


部下 :
「私は異邦人ではありません。ベルモンドなのです」


マネジャー :
「おお! なんて君はバカ野郎なのだ。私は君をあえてこう呼ぼう、おお、
バカ野郎と……」


部下 :
「……」


マネジャー :
「君が、うつろな日々の後に、ダイナマイトを抱えて死ぬことになるだなん
て」


部下 :
「……」


マネジャー :
「……」


部下 :
「……」


マネジャー :
「……」


部下 :
「……そろそろ、やめましょうか」


マネジャー :
「やめよう。私も何だかわからなくなってきた」


部下 :
「いずれにしても、私はゴールデンウィーク中、お手伝いはしません。もし
どうしてもというのなら、課長の顔に青いペンキを塗りたくり、ダイナマイ
トを巻きつけますよ」


マネジャー :
「おいおい……。ちょっと待ってくれ」


部下 :
「冗談ですよ」


マネジャー :
「……君の場合、ジョークに聞こえないな」


……2008年4月4日にスタートしたこのメルマガも、書き続けて、もう7
年が経ち、今年度から8年目に突入しました。

スタートした当初、「続けることがすべて」と、自分に言い聞かせ、自分のス
タイルをあまり変えずに7年が経過。

たまに、読者目線を無視した「遊び」を入れるのも恒例となりました。

今後も、自分が楽しいと思えるメルマガを書き続けていきたいと思います。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 【9点】……本日のメルマガ本文に対する横山の「お気に入り度」
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【編集後記】

「情報の省略」をどれぐらい楽しめるか、それを悦楽として受け止められるか。

……が、芸術的なものとの相性を図るうえで重要です。

何らかの芸術作品に接したとき、「難解」「意味不明」「わけわからん」で片
づけるのではなく、

削ぎ落とされた表現の個所を、自分自身の過去の体験や、自分の脳に存在する
データで補おうとする、その行為そのものを楽しむ余裕があるといいですね。

その行為を面倒だと思う人は、大衆的な娯楽へと傾倒していくのでしょう。

しかし、そうすると「頭を使う」という機会が減り、人生を送るうえで訪れる、
数々の「謎」「疑問」を解き明かすスキルもまた、落ちてくるのだろうなと思
ったりします。

誰かに解釈を求めるのではなく。

2015年5月1日

頭を整理する「メモ術」のご紹介

本日は私の趣味で書いている「メモ術」について、簡単にご紹介します。


何らかの目標を達成させるためには、マネジメントサイクル(PDCAサイク
ル)を回す必要があります。


まず、正しいP(プランニング)をするためにアイデアを発散させていきます。


● メモの用意
https://www.facebook.com/rhodia11tek/posts/565436693597092


● アイデアの発散と収束
https://www.facebook.com/rhodia11tek/posts/577140675760027


● ロジックツリーで漏れなくダブりなく

https://www.facebook.com/rhodia11tek/posts/578029019004526


正しくプランニングしたら、次はD(実践)です。プロジェクト管理をしてモ
ニタリングをします。


● プロジェクト管理
https://www.facebook.com/rhodia11tek/posts/577852109022217


実践せず、ついつい先送りしてしまうときはスケールテクニックを使います。


● スケールテクニックで作業時間の見積り&実践
https://www.facebook.com/rhodia11tek/posts/568235123317249


今後も、いろいろなフレームワークを、どのように「ロディア」のブロックメ
モを使って表現するか、記事をアップしていこうと考えています。


■「ロディアNo.11」で大量メモの習慣
https://www.facebook.com/rhodia11tek


多くの方から「どうやってメモをとっているのですか」「メモ術について教え
てください」と質問されるので、上記ページでまとめています。


ご興味がある方は、たまに覗いてみてください。


それでは、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。



以上