2013年12月30日

結局、営業は「ヘビーローテーション」!【バンドワゴン効果】

● 今回のテクニック:【バンドワゴン効果(10)】

バンドワゴン効果とは、多数の支持を受ける物事のほうが受け入れやすくなる
こと。要するに「勝ち馬/時流に乗ろうとする」心理のことである。

「さくら」を使うのは、このバンドワゴン効果を狙ったテクニックの一つとい
える。

ちなみに「バンドワゴン」とは祭りや行列の楽団車のことであり、パレードで
楽団車が通るとみんなが集まってくる。この現象からきた言葉である。

反対語は「スノッブ効果」。

【注意点】 効果的に使いたいときだけ活用すること。決して「他社もやって
いるから自社も追随しよう」という発想をしてはならない。正しい経営判断の
ためには、正しいデータに基づいた判断が不可欠である。


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● 今回のコミュニケーション例


マネージャー :
「今年も、もう終わりだな」


部下 :
「はい」


マネージャー :
「明日からの冬休み、どうやって過ごすんだ?」


部下 :
「どうって……。ひとりで過ごすつもりです。音楽でも聴いて」


マネージャー :
「ご実家には戻らないのか。音楽は何が好きなんだ」


部下 :
「コールドプレイとか。テイラー・スウィフト、アデル、あたりです」


マネージャー :
「コールドプレイ?」


部下 :
「……知りませんか?」


マネージャー :
「知らないとおかしいのか」


部下 :
「コールドプレイは世界で6000万枚以上、売れているイギリスのバンド
です。U2は知ってますか」


マネージャー :
「U2なら、名前ぐらいは」


部下 :
「U2ほどではないですが、21世紀で最も成功したロックバンドです。テ
イラー・スウィフトはアメリカの歌手で、若いのに1億枚はすでに売ってる
はずです。さすがにアデルは知ってるでしょ?」


マネージャー :
「アデル? 知らない。それにしてもミーハーだな」


部下 :
「まァ、そうかもしれません。アデルを知らないことに驚きましたが……。
課長はどんな音楽を聴くんですか」


マネージャー :
「リアクションって知ってるか」


部下 :
「リアクション?」


マネージャー :
「今は目立った活躍していないが、昔はメジャーだった」


部下 :
「アメリカのロックバンドですか?」


マネージャー :
「日本のバンドだ。どちらかというと、ヘヴィメタル。かなり激しい部類の
ヘヴィメタルだな」


部下 :
「ヘビメタですか……」


マネージャー :
「『ヘビメタ』って言うな。ヘヴィメタル愛好家は『ヘビメタ』って言われ
るのをあまり好ましく思ってない」


部下 :
「本当ですか?」


マネージャー :
「たぶんな」


部下 :
「日本のヘヴィメタルと言ったら、ラウドネスとかVOWWOWですよね。
アースシェイカーとか」


マネージャー :
「リアクションはそこまでメジャーじゃない。メタル以外だったら、ウィ
ラードとか良かったな」


部下 :
「ウィラード……? 私、意外と音楽には詳しい自信がありますが、そのバ
ンドも知りません」


マネージャー :
「ラフィンノーズや有頂天は知ってるだろ? インディーズ御三家と言われ
て、当時はものすごい人気だった」


部下 :
「本当にものすごい人気だったんですか? 課長の時代って、尾崎豊や渡辺
美里が流行った時代ですよね」


マネージャー :
「そうそう。レベッカとか、バービーボーイズとかな」


部下 :
「クラスの中で、どれぐらいの人が聴いてたんですか?」


マネージャー :
「ウィラードを? うーーーーーん、思い出せない。当時はパンクなんて、
誰も聴かなかったからなァ」


部下 :
「……」


マネージャー :
「……」


部下 :
「……2013年、最後のメルマガが、こんなネタで、本当にいいんでしょ
うか?」


マネージャー :
「いいんだよ、たぶん。横山氏は大型連休に入ると、自分の趣味の話題を書
きたがる」


部下 :
「今年のお盆休みに出したメルマガにも、編集後記に『俺はもっとロックン
ロールしたい。世の中の草食的イデオロギーを一掃したい』とか、ワケのわ
からないこと書いてました」


マネージャー :
「この人もたまには息抜きが必要なんだ」


部下 :
「メルマガ本文で息抜きしないほうがいいと思いますけれど……」


マネージャー :
「とにかく、君がミーハーなのはわかった。君の特性を生かして、来年は
ミーハー路線でいこう」


部下 :
「ミーハー路線?」


マネージャー :
「業界で売れているもの、上位10品目をデータに基づいて並べ、研究しよ
う。多くの支持を集めているものには、必ず理由がある」


部下 :
「わかりました」


マネージャー :
「そのうえで仮説を立て、後はヘビーローテーションだ。方向性を決めたら、
売れるまでノンストップで繰り返す」



部下 :
「2014年も、風は吹いている、ということですね?」


マネージャー :
「いつまでもチャンスの順番を待っていてもしかたがない。来年こそフライ
ングゲットだ」



……個人的な趣味ならともかく、マーケティングを考えるうえでは、「ミー
ハー」であるべきだ、とコラムで書きました。

AKB48はなぜ支持されるのか? 独自の考察も記しています。「バンドワ
ゴン効果」「スノッブ効果」も紹介。

2013年、最後に紹介するコラムは「ミーハー・マーケティング」。


● ミーハーをビジネスに生かす「ミーハー・マーケティング」
http://bylines.news.yahoo.co.jp/yokoyamanobuhiro/20131225-00030950/

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【編集後記】

2か月ぐらい前でしたか。

レッド・ウォーリアーズを聴いていたときに、

「確か、ギターのシャケがレッズを脱退したあと作ったバンドがあったな」

と思い出しました。

そのバンドに一時期、すごくハマり、朝から晩までずーっと聴いていたのを思
い出します。

ところがそのバンドは、最初のアルバムだけ出したあと、事実上、活動を中止。
一気にメジャーシーンから姿を消しました。

そのバンドのアルバムをもう一度聴きたくなり、ネットで探したのですが、見
つかりません。

よくよく調べてみると、シャケ(木暮武彦)が在籍していたメジャーなバンド
は、レベッカとレッド・ウォーリーアーズだけ。

確かにレッズを脱退したあと、シャケはアメリカでロックバンドを作ったよう
です。しかしそれほど売れておらず、私が記憶していたバンドとは違うようで
した。

ということは、シャケが作ったバンドではなかった、ということです。

私が覚えているのは、日本の有名なロックバンドのギタリストが、渡米して、
アメリカと混合のバンドを作った、そしてメジャーになった、ということぐら
いです。

25年以上も前の話です。後は思い出せません。

「脳の空白の原則」ですね。

たとえ小さなことでも、思い出せないと、その空白をどうしても埋めたくなり
ます。

手がかりは「日本人ギタリスト」。

有名なギタリストを片っ端から調べました。ザ・ブルーハーツの真島昌利、X
のhide、すかんちのローリー寺西……。

しかし……。わからない!

何か手がかりがないか、日米混合メンバーで成功したロックバンドは? とネ
ットで調べてみたものの、なかなか見つかりません。

1週間ほど、悶々とした日々を過ごしたあと、突然、そのバンド名が天から降
ってきました。

キャッツ・イン・ブーツ——

「……そうだっ! キャッツ・イン・ブーツだっ!」

バンド名を思い出したら、すぐにネットで検索してみました。とにかく手がか
りだと思っていた、ギタリストが誰だったのか知りたかったので。

ウィキペディアを見たらわかりました。

元聖飢魔IIのジェイル大橋。

「そうかァ〜! ジェイル大橋かァ〜! 完全に頭から抜けていたァ〜!」

ギタリストからたどってバンド名を導き出せなかった自分に腹立たしさを感じ
たものの、それはいいとして……。

すぐさま「キャッツ・イン・ブーツ」の音源を手に入れ、聴いてみたのですが
……。

いや〜。鳥肌が立つ。

いま聴いてもカッコいいっ。スキッド・ロウのファーストアルバムと一緒に、
よく聴いたなァ〜。

当時はネットがなかったので、情報源のほとんどは雑誌「BURRN!」「ロッキン
f」ぐらい。

情報交換できる友達もいなかったので、いま考えると孤独だったな、と思い出
します。

(今もそうですが)

冬休みに入り、あまり多くの人がメルマガを読まないだろうと思い、かなり好
き勝手なことを書きました。しかし、ご容赦ください。

こんな私ですが、来年もどうぞよろしくお願いいたします。

ヴァン・ヘイレンの「Dreams」を聴いて、年を越そうかと思ってます。

2013年12月27日

すべての上司に教えてあげたい、部下たちの「驚愕の真実」【無言クロージング】

● 今回のテクニック:【無言クロージング(8)】

クロージングを最も強力にしたい場合は、「無言」を貫くことである。

相手の要望・ニーズに沿った解決策/提案をしても、なかなか相手が決められ
ないときがある。理屈ではなく、踏ん切りがつかないケース。

ダブルバインドを活用して二者択一を迫ってもいいが、敢えて言葉を発せずに
待つという手もある。

人間は普通、「間」を嫌う。しかしその「間」を恐れずに無言を貫く相手から
は強烈なプレッシャーを感じるものである。無言が最強クロージング技術。し
かし難易度はかなり高い。


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● 今回のコミュニケーション例


マネージャー :
「先週、指示したことは伝えたのか?」


部下 :
「え?」


マネージャー :
「君の部下4人に、来年の行動計画を作り直してほしいと依頼することだ」


部下 :
「ああ……」


マネージャー :
「まだやってないのか」


部下 :
「いま、面談をしている最中なんです」


マネージャー :
「面談?」


部下 :
「この1年、私もいろいろと悩みました。どうして部下が行動を変えないの
か。現状維持バイアスをはずさないのか、そればかり考えてきました」


マネージャー :
「……」


部下 :
「そこで、もっと対話しようと思ったんです。そして彼らが日ごろから何を
考えているかをしっか知る必要があると気づきました」


マネージャー :
「……」


部下 :
「私は今まで、自分のことを正しくわかっていなかったんです。部下とキチ
ンと向き合って、対話をしなくちゃいけないんだと、ようやくわかったんで
す」


マネージャー :
「……」


部下 :
「そこで、先週からひとり1時間の面談を始めました」


マネージャー :
「……」


部下 :
「面談を通じて、いろいろとわかりました。それをレポートにして部長に提
出しようと考えているところです」


マネージャー :
「あのさ」


部下 :
「はい」


マネージャー :
「そんなことはどうてもいいから、はやく部下4人に来年の行動計画を作ら
せて提出してくれ。明日の朝の期限でいいか」


部下 :
「いや、ですから、先ほどから言っているとおり……」


マネージャー :
「君の部下たち3人から俺は言われてるんだよ。うちの課長が今年に入って
から面談ばかりやってるって」


部下 :
「へ」


マネージャー :
「課長が何を考えているかよくわからない、だから部長、面談してください
って3人から言われてる。君の課は面談が流行ってるのか?」


部下 :
「……し、しかし、部下との対話は重要だと思うんです。彼らが何を考えて
いるのか、私は正しく理解する必要があって……」


マネージャー :
「本当にそうなのか? 部下たちが何を考えているのか理解できないと、来
年の行動計画を修正しろと言えないのか?」


部下 :
「え……」


マネージャー :
「……」


部下 :
「……」


マネージャー :
「……」


部下 :
「……」


マネージャー :
「……」


部下 :
「……」


マネージャー :
「……」


部下 :
「……」


マネージャー :
「……」


部下 :
「い、いや……」


マネージャー :
「……」


部下 :
「関係、ない……と思います」


マネージャー :
「……」


部下 :
「はい。申し訳ありません。部下たちが何を考えているかは関係なく、来年
の行動計画を修正してもらいます」


マネージャー :
「君の部下たちに尋ねたら、来年の計画修正に関して、課長から何も聞いて
ないと言ってた」


部下 :
「あ」


マネージャー :
「結局、君がダムになってたんだよ」



……今年もたくさんのメルマガ、コラムを書いてきましたが、結局のところ、

上司たちの悩みはシンプルです。

部下にキチンと言うべきことを言えないのです。その理由は「有効性への疑
問」「リスクに対する過剰反応」「部下への責任転換」の3つ。

しかし実のところ、多くの上司たちは単純なことを複雑に受け止めているので
す。

冬休み前に、インパクトのあるコラムをご紹介いたします。


● すべての上司に教えてあげたい、部下たちの「驚愕の真実」
http://bylines.news.yahoo.co.jp/yokoyamanobuhiro/20131129-00030194/

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【編集後記】

今回が今年最後のメルマガではありませんが、職場でメルマガをチェックする
人も多いと思いますので、今年目にするメルマガはこれが最後、という方も多
いでしょう。

今年も、私の風変わりなメルマガにお付き合いいただき、本当にありがとうご
ざいました。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

私自身、今年もいろいろなことがありました。

「達成しすぎだ」と言われるぐらいに売上・利益ともに最高でしたし、ムック
も書籍も出ました。ラジオにも出ました。いろいろな素晴らしい方との出会い
がありました。

その中で、

ビジネスにおいて、一番「オオオッ!」と驚いてワクワクドキドキした出来事
は——

つい最近の「キラキラワード」事件です。

ヤフーニュースで書いた「キラキラワード」の記事が大ブレイク。今もなお、
口コミで広がり続けています。

そしてついに、

今日、日経ビジネスオンラインでも「キラキラワード」のコラムが紹介される
こととなりました。

「キラキラワード」ランキング10をご紹介いたします。

● 組織を駄目にする「キラキラワード」ランキング10
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20131224/257467/

来年も「大量行動」でやっていきます!

2013年12月24日

考えない練習 【サンクコスト効果】

● 今回のテクニック:【サンクコスト効果(12)】

サンクコスト(埋没費用)とは、既に支出(投資)された費用のうち回収不能
なもののことである。

サンクコスト効果(塹壕効果)とは、せっかく支出(投資)したのだから無駄
だとわかっていても計画を続行してしまう心理的傾向を言う。

要するに「諦めきれない」心理のことである。「コンコルドの誤謬」はまさに
歴史上最も有名な「サンクコスト効果による誤謬」と言われている。

投資を継続することにより損失が増大することが目に見えているにもかかわら
ず、これまでに費やされた費用と労力を惜しむあまりにコンコルドの開発を中
断することができなかった。

このサンクコスト効果を活用したコミュニケーションテクニックを考える。

つまり「すでに費用と労力が十分に費やされている」ことを強調することで、
相手の行動改革を促す。

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● 今回のコミュニケーション例


マネージャー :
「先日も話したとおり、AだからBできない、という発想はやめよう。つま
り時間がないからできませんでした。ネタがないからお客様のところへ行け
ない、という言い方だ」


部下 :
「ええ」


マネージャー :
「BするからAが手に入る、という逆算思考を持て。つまり行動するから時
間ができるし、お客様のところへ行くからネタができる」


部下 :
「はい」


マネージャー :
「……どうした?」


部下 :
「それは、わかるんですが」


マネージャー :
「なんだ?」


部下 :
「そうは言われても、いろいろと考えてしまって行動に移せないんです」


マネージャー :
「だから、行動に移すから考えなくなるんだよ」


部下 :
「んん……」


マネージャー :
「わかったか」


部下 :
「……」


マネージャー :
「おい」


部下 :
「……」


マネージャー :
「おい、って」


部下 :
「はァ」


マネージャー :
「年末なんだから、お客様のところへ出向く理由は山ほどある。考え込まず
に、ドンドンお客様のとこへ行け」


部下 :
「そうですね……」


マネージャー :
「どうした」


部下 :
「ちょっと、冬休み中、いろいろと考えてきます」


マネージャー :
「何を考えるんだよっ」


部下 :
「……うーん。それを、考えます」


マネージャー :
「え、何を?」


部下 :
「うーん……」


マネージャー :
「冬休み中、何を考えのかを、いつまでに考えるんだ?」


部下 :
「……」


マネージャー :
「考えすぎなんだよ」


部下 :
「一度、お寺にでも入ろうかと思うんです」


マネージャー :
「冬休み中に?」


部下 :
「はい。修行です。10日間ほど」


マネージャー :
「おいおい、そうまでしないと考えすぎちゃうのか……」


部下 :
「はい」


マネージャー :
「深刻だな……。考えるな、と言われても、考えないようにするには難しい
かもしれんな。ちなみにその修行の費用はいくらなんだ」


部下 :
「10万円ぐらいです」


マネージャー :
「10万か……。1週間で10万円。安いのか高いのか判断つかないが」


部下 :
「ごちゃごちゃ考えないようになれるなら、安いと思います」


マネージャー :
「その修行に参加しようと決めたこと自体、考えすぎだと思うが、ま、いい
だろう。サンクコスト効果が働いて、元をとろうと思ってくれればいいんだ
が」



……お寺の修行を受けなくとも、ありがたいお話を、さらにもっと論理的に知
る方法はあります。

現役の住職、小池龍之介さんの30万部ベストセラー「考えない練習」を読む
ことです。私の愛読書でもあります。

「少しずつ嫌な思考がノイズとして無意識の領域にこびりつきますからストレ
スが蓄積します。……インプットされた刺激に対して、脳が自動的に反応して
勝手に思考が動いてしまっているからです」

「ものを出しっぱなしにしておくと、それが目に見えるたびに心がいちいちそ
こに移って情報処理し、いろいろと思い出すため細かな思考のノイズが始まっ
てしまいます」

まさにNLPと共通する考え方が満載で、脳が「刺激—反応モデル」であるこ
とを意識しつつ、どのように五感を意識して「思考ノイズ」を取り払うか、こ
れ以上もないほど仔細に解説してくれています。

「文庫本」が出ていますので、この冬休み、「考えない練習」をしてみるのも
いいかもしれません。

【参考書籍】「考えない練習」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4094087001/mysterycon0c-22/ref=nosim

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【編集後記】

今日は12月24日、クリスマスイブですね。

先日から我が家のガス器具が壊れ、風呂はわかないし、床暖房はきかないし…
…で、家族4人、寒い毎日を送っています。

電子レンジはあるので、

レンジでお湯を沸かして頭を洗うのに使ったりと、いろいろ工夫しています。

青年海外協力隊時代は、電気がつかなくなり、水そのものが出なくなることも
あったので、

ま、こういうときもあるかな、と受け止めています。

近くに銭湯もありますし。

44年間生きてきて、「クリスマス」には、いい思い出がないです。

「クリスマス以外の日」では、いい思い出がたくさんありますが。

2013年12月19日

すぐやる習慣を身につける「分解テクニック」【アンカリング効果】

● 今回のテクニック:【アンカリング効果(12)】

アンカリング効果とは、最初に示された情報が頭に残り、その後の判断に影響
を与えることを言う。

このアンカリング効果を利用し、相手の発言を誘導させるテクニックを使う。
逆に影響を与えさせないようにするためには、他者の意見に左右されないよう、
いっせいに紙に書かせるなどのテクニックが有効だ。

※ しっかりアンカーさせるためには、冒頭に有無を言わせないような態度と
裏づけのある事実をもって説明するとさらに効果的である。

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● 今回のコミュニケーション例


マネージャー :
「やはり【2分】だな」


部下 :
「2分?」


マネージャー :
「そう。【2分】って、とてもわかりやすい数字だと思う」


部下 :
「そうでしょうか。意味がわかりませんが」


マネージャー :
「1分だと短すぎるし、3分だとカップラーメンっぽいじゃないか」


部下 :
「もっと意味がわからなくなりました。私だったら、3分というとカラータ
イマーですね」


マネージャー :
「ウルトラマンか?」


部下 :
「はい。ウルトラマンは3分しか戦えないですから」


マネージャー :
「ウルトラマンレオは2分40秒だよ」


部下 :
「……そんなこと、どうだっていいじゃないですか」


マネージャー :
「まァ、そうかもしれん。とにかく、【2分】を意識していくべきだ」


部下 :
「だから、どうしてですか?」


マネージャー :
「今、やらなくちゃいけないことがあるとする」


部下 :
「はい」


マネージャー :
「そのタスクが【2分】で終わるか、それとも【2分】以上なのかで、すぐ
やるか先送りするかの判断をするんだよ」


部下 :
「へえ」


マネージャー :
「たとえば、見積り資料でいうと、それが【2分】で終わるかどうかを考え
る」


部下 :
「【2分】で作成できる見積り資料なんて、ないですよ」


マネージャー :
「だろ」


部下 :
「ですから、そういう場合は先送りする、と」


マネージャー :
「いや、見積り資料を作ると言っても、それはパッキングされたタスクだ。
このタスクを分解して【2分】の作業を切り取ることができないかを考え
る」


部下 :
「……え」


マネージャー :
「たとえば、見積り資料のひな形をパソコンのハードディスクから探してき
て、ディスプレイに表示させることは【2分】以内でできる」


部下 :
「まァ、確かに」


マネージャー :
「それならすぐにできるだろ」


部下 :
「そりゃあ……」


マネージャー :
「とにかく、どんな小さなことでも手をつけておく。『見積り資料の作成』
というパッキングしたタスクだと、なかなか手を付けられなくて先送りして
しまうかもしれない」


部下 :
「だから分解するわけですね」


マネージャー :
「手付け金みたいなものだよ。10万円のものを買おうとしても、手持ちの
お金がない場合、1000円だけでも払っておくという感じ」


部下 :
「なるほど……」


マネージャー :
「私はとにかく【2分】だ。やるべきことを先送りしないために、【2分】
でできる単位に分解して、とにかく手を付けてしまうことを考える」


部下 :
「うーーーーーん、参考になります」


マネージャー :
「君の場合はどうだ?」


部下 :
「え」


マネージャー :
「君は、何分の手付け金を払う?」


部下 :
「手付け金、ですか……。まァ、私も【2分】でしょうか」


マネージャー :
「私と同じにしなくてもいいんだよ」


部下 :
「いやいや。そうでなくて、私も【2分】がちょうどいいと思いますから」


マネージャー :
「ほほう……」



……パッキングされた仕事を分解し、最初の一歩を踏み出すためのタスクを
「誘導タスク」と呼ぶそうです。

心理学ジャーナリストの佐々木正悟氏の「いつも先送りするあなたがすぐやる
人になる50の方法」は、

類書の中では、かなり読みやすいうえでに、心理学的アプローチが多く、非常
に参考になります。

「絶対達成マインドのつくり方」で紹介した、期限を2つ折りにする仕事術【
倍速管理】と比べるとソフトタッチですが、

日常生活にもすごく役立つテクニックが55種類も載っていて、とても参考に
なります。


【参考書籍】「いつも先送りするあなたがすぐやる人になる50の方法」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4806136034/mysterycon0c-22/ref=nosim

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【編集後記】

「まるで夢を見ているようだ……」と思うことって、ありますか?

私にはありません。

というか、あんまり頻繁にはありません。

当然ですね、しょっちゅうあるなら「夢のような出来事」とは言わないからで
す。

ところが、その「まるで夢を見ているようだ……」ということが先日ありまし
た。

12月17日(火)にヤフーニュースに書いた「キラキラワード」の記事が、
日本一のポータルサイト「ヤフー」のトップ記事で紹介されたのです。

現時点(12月19日)で、169万のアクセスがあります。

コラムを見ていただければわかるとおり、「いいね!」の数が8700を超え、
「リツイート」の数が1800を超えています。

特に「いいね!」の数は、今も増え続けています。


■「綺麗ごと」を真に受けるな! 「キラキラワード」が日本をダメにする
http://bylines.news.yahoo.co.jp/yokoyamanobuhiro/20131217-00030713/


ツイッターやフェイスブックなどSNSの「口コミ」の威力を思い知りました。

「べき乗」で拡散していきます。

何がスゴイかって、並み居るジャーナリストの方々の記事をこれまでずっと見
てきてもわかりますが、【1万】近い「いいね!」をされている記事など、ほ
とんどありません。

「半沢直樹」がらみの芸能ニュースでも、「楽天マー君」関連のスポーツニ
ュースでも、それほどの爆発的な情報拡散はないのです。

世の中には、これほど「キラキラワード」に関心を寄せる人がいるのだなと、
思い知ることとなりました。

私の発想は「マイノリティ」だと思い込んでいたのですが、意外とそうでもな
いのかもしれません。

若い人からも、かなり多くのメッセージをいただきましたから。

比較対象がないとわかりづらいでしょうから、お伝えしますと、昨日のコラム
記事「誤解する人の10倍、あなたを正しく理解してくれる人がいる」は、2
900くらいのアクセスです。

2万9000ではありません。2900です。

私のフェイスブックやツイッターのフォロワーと、プラスアルファの人たちが
アクセスしているだけです。

私のコラムは、多くても1万ぐらいのアクセス数です。しかしこれを地道に継
続していると、突然、爆発的な嵐が襲ってくるわけですね。

「キラキラワード」のコラムが世に出た1日だけで、メルマガ登録者は急増。
フェイスブックの友達やフォロワーも急増。メッセージも返せないほど受け取
り、研修や講演依頼もガンガン入ってきました。

私はその日も1日じゅうセミナーで、iPhoneの電源をずっと切っていました。
リアルな世界で何が起こっているのか、まったくわからないまま。

セミナー終了後、メール受信トレイがパンクしている事実を目の当たりにして、
頭が真っ白になりました。

まさに、「まるで夢のような出来事」が起こった日でした。

とはいえ、こういった「夢のような出来事」を狙っていても、再現性はありま
せん。

毎回の記事で「1万アクセス」ぐらいは稼ぎたいな。そのためにはどうすれば
いいか、と小さなPDCAサイクルをこれからも続けていきたいと考えていま
す。

(日経ビジネスオンラインのコラムもよろしくお願いします!)

2013年12月17日

綺麗ごとの「キラキラワード」は組織をダメにする

「キラキラネーム」という言葉があります。


読みづらい名前や、常識的に考えがたい言葉を用いた珍しい名前を「キラキラ
ネーム」と呼ぶそうです。


ちなみに「2013年のベスト・オブ・キラキラネーム」は、


1位【泡姫(ありえる)】、2位【黄熊(ぷう)】、3位【姫星(きてぃ)】
とのこと。


キラキラネームはともかく、私は射幸心を煽るキャッチコピーを「キラキラ
ワード」と名付けました。


「綺麗ごと」だからです。キラキラした言葉ですが、射幸心を煽るだけで、
「キラキラワード」を参考にしても、普通はうまくいきません。


「横山節」炸裂! のコラムを書きました。


耳の痛い話は勘弁してくれ、という人は決して読まないでいただきたい内容で
す。


■「綺麗ごと」を真に受けるな! 「キラキラワード」が日本をダメにする
http://bylines.news.yahoo.co.jp/yokoyamanobuhiro/20131217-00030713/


今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。



以上

2013年12月16日

会議でのNGワードランキング10【ホールパート法】

● 今回のテクニック:【ホールパート法(9)】

ホールパート法とは、最初に話の全体像、ポイントを(WHOLE)を相手に
伝え、それから話の枝葉、部分(PART)を説明する話し方。

相手の「頭」を整理させるうえで、とても簡単で効果的な技術。

「ポイントは2つある」
「ここで私が言いたいのは1点だけだ」

このように伝えてから、それぞれのタイトルを話す。

「効率化と、情報共有」
「お客様の声だ」

その後、タイトルに沿った話を展開させていく。報道番組でキャスター、コメ
ンテーターなどがよく活用しているので注意深く聞いてほしい。

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● 今回のコミュニケーション例


マネージャー :
「Tさんはけっこう会議が好きのようですね」


部下 :
「そうですか? 私は普通だと思います」


マネージャー :
「聞きにくいですが、昨日は1日、何をしていたんですか?」


部下 :
「朝から営業会議です。午後からは品質管理部との会議、夕方に雑務をして、
夜の7時から支店長たちとのミーティング」


マネージャー :
「朝からの営業会議って、8時半からのですか」


部下 :
「ええ。8時半からスタートしないと終わらないんです」


マネージャー :
「12時までに?」


部下 :
「そうです」


マネージャー :
「いくらなんでも午前中ずっと会議というのはよくありません」


部下 :
「部長は、前の会社でどうだったんですか?」


マネージャー :
「会議という名前のものは、株主総会とか取締役会以外には基本的になかっ
たですね」


部下 :
「え? 嘘でしょ」


マネージャー :
「いえいえ」


部下 :
「どうして会議がないんですか?」


マネージャー :
「会議がなくても、うまくいっていたからです」


部下 :
「……」


マネージャー :
「それ以上の理由は、必要ないと私は思いますが」


部下 :
「部長、あなたの言っていることはとても説得力がある」


マネージャー :
「ありがとうございます」


部下 :
「確かに、私がどんなに長い時間、会議をやっても何ひとつ好転していませ
ん。会議なんて要らないのかもしれないですね」


マネージャー :
「いきなりゼロにするのは難しいでしょう。ですから、2点だけルールを決
める、というのはいかがでしょうか。1つ目は『数値資料』、2つ目は『全
員アイデア』です」


部下 :
「数値資料と、全員アイデアですか」


マネージャー :
「はい。1つ目は、とにかく会議資料を全員に事前配布し、全員必ずその資
料に目を通しておくということです。そのとき、必ず数値で書かれた資料を
用意していただきたいのです」


部下 :
「なるほど。資料に文章ばかり書かれていると、読解するのに時間がかかり
ますからな」


マネージャー :
「はい。2つ目は、その数値資料を見て、必ず全員、改善アイデアを出して
もらう。その準備をしてから会議に参加するということです」


部下 :
「ほう」


マネージャー :
「会議中にアイデアを出せと言われても、普通、出てきません。これは『社
会的怠惰』と呼ばれる心理現象です。人が増えれば増えるほど、少しずつ人
は手を抜きたがるものです」


部下 :
「確かに……」


マネージャー :
「『数値資料』と『全員アイデア』。これだけを守ってもらえませんか」


部下 :
「勉強になります。さっそく1月からはそのように会議を変えますよ」


マネージャー :
「年下の私の話を聞いてくださり、ありがとうございます」


部下 :
「あなたは部長なんですから、当然ですよ。それに、私みたいに年齢だけ重
ねただけの人間に、ちゃんと敬意を示してくれるから」



……会議のクオリティは、会議がはじまる前にもう決まっていますよね。

ところで、会議中、もしくは上司が部下に言ってはいけないフレーズをランキ
ング形式でまとめています。

ぜひ参考にしてください。


■ 会議での「NGワード」ランキング10
http://bylines.news.yahoo.co.jp/yokoyamanobuhiro/20131023-00029149/

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【編集後記】

12月15日の日曜日、毎月ある知的障がい者のボランティア活動(今回はク
リスマス会)の前に、

7歳の娘と神社の掃除をしてきました。

朝から地域の人たちと竹ぼうきで落ち葉を掃いていると、なんだか気持ちが洗
われます。

昨年は11月末に京都まで紅葉を観に出かけたのですが、

私はどちらかというと、受け身のときより、能動的に何かをするほうが、体験
のインパクトが強くなり、思い出に残りやすいと考えています。

落ち葉があまりにも多いので、清掃活動には1時間ぐらいかかりました。

京都のお寺などとは比較になりませんが、

それでも、近所の神社に落ちた枯葉にも、多様な色彩を見ることができます。

朝の光に照らされ、不器用に竹ぼうきを扱う娘の姿も、心に残る情景です。

旅行だけが、季節を感じる行事ではありませんね。

2013年12月12日

凄まじいハングリー精神【Iメッセージ】

● 今回のテクニック:【Iメッセージ(12)】

Iメッセージ(アイメッセージ)とは、「私」を主語にして相手の行動を促す
メッセージ。相手が行動することによって「私」がどう感じるのかを言葉で表
現することにより、相手が自主性を失わず承認に結びつく。コーチングの基本
テクニックであり、会話の中にさりげなく織り込むのがコツ。

反対にYOUメッセージ(ユーメッセージ)とは、「あなた」を主語にするメ
ッセージ。例えば「早くやりなさい」「報告・連絡・相談をしっかりしろ」
「きっちりやるように」などである。「私」と「あなた」との繋がりが断絶さ
れているので、相手に抵抗が生まれ、反発が生まれやすい。


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● 今回のコミュニケーション例


マネージャー :
「君は入社して何年目だ」


部下 :
「4年です」


マネージャー :
「27歳」


部下 :
「もうすぐ28になります。12月末が誕生日なので」


マネージャー :
「28歳か。まだ落ち着く年齢じゃない」


部下 :
「落ち着く年頃ってあるんですか」


マネージャー :
「わからん」


部下 :
「私にもわかりません」


マネージャー :
「早朝にお客様のところへ出向くのは、そろそろやめようか」


部下 :
「社長の在席率が高いのです」


マネージャー :
「どこの会社の社長も朝早くから出社してるから、気持ちはわかる」


部下 :
「そうでもしないと会えません」


マネージャー :
「夜は夜で、会いに行くだろ」


部下 :
「部長や課長クラスは、けっこう夜遅くまで残っています」


マネージャー :
「建物に入れないと、外の駐車場で待ち伏せしていると」


部下 :
「待ち伏せ? たまたま帰ろうとしたときに会った、という話です」


マネージャー :
「それが毎日のようにあるか?」


部下 :
「専務、人聞き悪いですね。私はストーカーじゃないです」


マネージャー :
「M社の社長が、朝6時に出社したら、駐車場に君がいたと電話がかかって
きた。まさか前日の夜から張り込んでたんじゃないだろう?」


部下 :
「あり得ません。M社へ行ったとき、大切な手帳を落とした気がしたんです。
それで探しに行きました。まさかあの社長があんなに早く出社するとは知り
ませんでした」


マネージャー :
「K社の駐車場で、U本部長に見つかったときも『大切な手帳を落としたか
ら探してました』と答えたらしいな」


部下 :
「ええ。よく落とすんです。この手帳ですよ。見てください。カバーが合皮
でできているせいか、ツルツル滑るんです。もっといい皮の手帳に変えたほ
うがよさそうです」


マネージャー :
「Y社の社長には、スーツの内ポケットに穴が開いているので、手帳を落と
したと言ったそうだが」


部下 :
「見てください。このスーツです。本当に穴が開いているでしょう?」


マネージャー :
「……」


部下 :
「新しいスーツを買いたいとは思ってます」


マネージャー :
「そのスーツは、Y社の社長に注意されて、その場でポケットの穴をセロ
テープで張り付けたと聞いた」


部下 :
「よくご存知ですね。でも、また穴が開いたんです」


マネージャー :
「君の執念というか、ハングリー精神には感服するよ」


部下 :
「そんな話はいいとして、専務、ぜひ新しいお客様を紹介してください。私
は専務から1週間に1社は見込み客を紹介してもらうと決めてるのです」


マネージャー :
「紹介してもらうって……」


部下 :
「先々週はT社を紹介してもらえました。しかし先週は何度かけあっても紹
介してくださいませんでした。なので今週は2社お願いします」


マネージャー :
「おいおい」


部下 :
「3社でもいいです」


マネージャー :
「営業部長にも紹介してもらえ」


部下 :
「営業部長には毎週2社紹介してもらえるよう、打診しています。私はス
ピード感がありますので、紹介いただいたのに、何もアクションを起こさな
い、ということはありません。その場で電話かけますから」


マネージャー :
「わかった。なんとかする。それにしても、その執着心はどこからくるん
だ? 他の営業に少しは見習ってほしい」


部下 :
「私は執着しているなんて、これっぽっちも思っていません。他の営業の皆
さんのように頭がよくないので、行動の量とスピードで勝負するしかないの
です」


マネージャー :
「頭が悪いだなんて思わん。君が書く提案書はとてもクオリティが高いと評
判だ」


部下 :
「提案書はJ課長に指南してもらってますから。私の力ではありません」


マネージャー :
「J課長って、札幌支店の課長だろ」


部下 :
「はい。当社で一番提案書を作るのが上手だと聞きましたから、面識はあり
ませんでしたがJ課長に頼み込んで教えてもらいました」


マネージャー :
「札幌まで行ったのか」


部下 :
「出張では行ってません。週末、個人的に訪ねたんです。だったら問題ない
ですよね?」


マネージャー :
「個人的に札幌まで行った?」


部下 :
「え? 行くでしょう? 当たり前じゃないですか。J課長にタダで個人レ
ッスンを受けられるんです」


マネージャー :
「J課長のご両親はふたりとも入院しているはずだ。週末はお見舞いとか介
護で忙しいと聞いていたが」


部下 :
「はい。なので個人レッスンを受ける前に、J課長のご両親にまず挨拶へ行
きました。2度通って、お父様とまず仲良くなり、それからJ課長をくどい
たんです」


マネージャー :
「……じゃあ」


部下 :
「札幌に何度も通ってるので、新しいスーツも手帳も買えないのです。でも、
新年を迎えたらスーツぐらいは新調します」


マネージャー :
「……」


部下 :
「とにかく、今週2社、専務が将来の見込み客を紹介してくださると、私は
本当にうれしいです」


マネージャー :
「……それは、【Iメッセージ】じゃないか」


部下 :
「はい。こういったコミュニケーション技術は、金沢支店のE支店長に伝授
していただきました。強引さだけではいけないので、コミュニケーション技
術も身に着けようと思います」


マネージャー :
「……」


……何をするにしても、バランス感覚はとても重要です。

しかし、いきなりバランスを保とうと思っても無理ですから、まずは「アクセ
ル」それから「ブレーキ」です。

目標を達成してもいないのに「効率化」「合理化」を先に言う人は、「ブレー
キ」を踏みながら進もうとしている人かもしれません。

新年から「アクセル全開」でいきませんか?


■ 横山信弘の新春セミナー「絶対達成LIVE2014」
【名古屋 1/20】http://www.attax.co.jp/seminar/detail/01943.html
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※ 東京、大阪は残席わずかです。

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【編集後記】

先日、メルマガの編集後記にギャング映画が好きだと書いたところ、ある会社
の副社長から「ミーン・ストリート」という映画をご紹介いただきました。

マーティン・スコセッシ監督、ロバート・デ・ニーロ主演の映画です。

さっそく借りて観ました。

主演はロバート・デ・ニーロではありませんでした。紛れもなくハーヴェイ・
カイテルです。

頭のいかれたデ・ニーロに呆れながらも、かばい続けるカイテルの演技は絶品
です。

中盤までは、展開にスピード感がなく、登場人物たちの生き様のように、ダラ
ダラと惰性でカメラがまわっている感じがします。

とても気だるい。

頭が朦朧としてくる感じが、たまらないです。

後半、ものすごい葛藤、イライラ感、不条理な感覚を覚えるのですが、チンピ
ラたちの刹那主義的な言動に観る側も感化されていきます。

最近、父を殴ったり蹴ったりする夢を見ることが少なくなった私ですが、それ
でも心の中にある「狂気」は、まだどこかにあって、

ひとたびバランスを崩すと、また頭を出してくる気がしています。

この1、2年の間に私のメルマガ読者になった方は知らないかもしれませんが、

昔、私はこのメルマガ編集後記に、「そこまであからさまに自分の過去をさら
け出すか?」というようなことを、よく書いて周囲をハラハラさせました。

最近はあえて書かないようにしています。理由はよくわかりません。「バラン
ス」を考え始めたからでしょうか。

そのせいからか、「生」を全面に出した、映画というのはいいですね。

小さくも、大きくも、まとまっていないものを、無性に欲するときがあります。

「タクシードライバー」や「レイジングブル」を久しぶりに観たいと思ってい
ます。

2013年12月9日

ボーナスが必ずアップする「評価される技術」【ノーセット】

● 今回のテクニック:【ノーセット(20)】

ノーセットとは、相手(部下)が必ず「ノー」と答える質問を繰り返し、「反
意」を促す手法。イエスセットとは正反対の手法だが、目的は同じ。コミュニ
ケーションをコントロールすることである。

冒頭に3、4回(2回程度では少ない)必ず相手が「ノー」と答える質問を繰
り返し、そのまま本題に入ると効果的と言われている。

こちらの意思とは正反対のことを言い、相手に否定してもらわなければ成功し
ないため、場数を踏んで経験を積み重ねることが非常に難しい。


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● 今回のコミュニケーション例


マネージャー :
「今年もあっという間に1年が過ぎた。来週からもう12月か」


部下 :
「いえいえ。もう12月に入ってますよ」


マネージャー :
「今年はずいぶんと涼しい1年だった」


部下 :
「いやいや。今年の夏は暑かったですよ。もう忘れたんですか?」


マネージャー :
「今年はいまいち印象に残る出来事がなかったな。流行した言葉なんて、ほ
とんどなかった」


部下 :
「めちゃくちゃありましたよ。ありすぎて4つも流行語大賞が出たじゃない
ですか」


マネージャー :
「ワイルドだろォ?」


部下 :
「それは去年です」


マネージャー :
「プロ野球も今一つの盛り上がりだったし」


部下 :
「とんでもない大記録が2つ出ましたよ」


マネージャー :
「井端がドラゴンズを出てジャイアンツに行ったことか?」


部下 :
「田中選手の24連勝と、バレンティン選手の60本塁打ですよ」


マネージャー :
「藤田平のホームラン記録を抜いた?」


部下 :
「王貞治でしょう! 間違えるならバースと間違えてください」


マネージャー :
「バースといえば、昨日、君のバースデーだったな」


部下 :
「はい。それは合ってます。確かに」


マネージャー :
「それはめでたい。昨日は仕事が終わってから家族で過ごしたのか」


部下 :
「今年はボーナスが少なかったので、家でジッとしていました」


マネージャー :
「ボーナスが少なかった? そんなことはないだろう」


部下 :
「いやいやいや、少なかったですよ」


マネージャー :
「ボーナスが少ないことを気にするのか? 驚いた。はじめて知ったよ」


部下 :
「何を言ってるんですか。ボーナスが少なくて気にしない人なんていないで
しょう!」


マネージャー :
「だって、わざとボーナスがアップしないように働いてるじゃないか」


部下 :
「そんなはずありませんよ。私はボーナスをアップさせたいです」


マネージャー :
「じゃあ、ボーナスが増えるように働けばいいじゃないか。それだけだろ
う?」


部下 :
「ま、まァ、そうですね……」


マネージャー :
「やっぱり、ボーナスをダウンさせたいんだろ?」


部下 :
「違います! 来期からは絶対にボーナスが上がるようにやりますよ。見て
てくださいよ」


……「後付け」で評価のことを気にする人は認知的不協和を起こしています。

とても説教くさいコラムを書きました。


■ ボーナス・賞与をアップさせる! 簡単に「評価される」2つの技術
http://bylines.news.yahoo.co.jp/yokoyamanobuhiro/20131209-00030483/

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【編集後記】

先日、ご紹介した「予材管理5つ道具」のコラムは大反響でした。

約21000人のメルマガ読者のうち、5600名ほどがアクセスしてくださ
いました。

http://bylines.news.yahoo.co.jp/yokoyamanobuhiro/20131203-00030321/

近日中に、当社の研修やコンサルティングによって「予材管理5つ道具」がど
のように組織に浸透していくか、プレゼン資料を公開したいと考えています。

予材管理ダッシュボードについては、大阪での「絶対マインド」のセミナーで
年内に紹介します。

2013年12月2日

「ロープレ」はコミュニケーション能力を鍛えるか?【カウンター・エグザンプル】

● 今回のテクニック:【カウンター・エグザンプル(7)】

カウンター・エグザンプルとは、物事に対して、ある「一般化」の思い込みを
している人に対し、それが真実ではなく、単なる思い込みに過ぎないことを気
付かせるテクニックである。

「一般化」の表現をしている人は、「みんな」「すべて」「いつも」という表
現をよく使う。

本当に「みんな」そうなのか? 本当に「すべて」そうなのか? 本当に「い
つも」そうなのか?

具体的な過去の体験について語ってもらうことにより、その思い込みを気付か
せることができる。

あいまいな表現をする人には「具体的に?」「たとえば?」という質問を使っ
てみよう。


───────────────────────────────────


● 今回のコミュニケーション例


マネージャー :
「それにしても君は社内にいるな」


部下 :
「え」


マネージャー :
「もう11時だよ。営業部、全員が外へ行ってるのに、君はまだパソコンの
前で何かやってる」


部下 :
「いろいろと雑務があるものですから」


マネージャー :
「雑務って【具体的に】何なの?」


部下 :
「ええっと。資料作成とか、お客様への訪問のための準備とか……」


マネージャー :
「作成している資料って、【たとえば】どういうもの?」


部下 :
「えーっと、先日の会議で指摘されたことを、業績管理資料に反映させてま
した」


マネージャー :
「数字の訂正じゃないか。そんなもの、2分でできる」


部下 :
「もちろん、それだけではないです」


マネージャー :
「あのね、私が聞いているのは、君が朝8時半に出勤して11時までパソコ
ンの前に座っている理由だよ。この2時間半の中で何をしていたのか、と聞
いたんだ。にもかかわらず、最初に示すのが2分で終わることか」


部下 :
「も、申し訳ありません」


マネージャー :
「それで、【具体的に】何をやってたの?」


部下 :
「ええーっと、あの……。いろいろとやってました」


マネージャー :
「もういいよ」


部下 :
「すみません」


マネージャー :
「とにかくお客様のところへ顔を出したまえ。水を撒きつづけないと、花は
咲かないんだから」


部下 :
「しかし、何もネタがないのに顔を出していたら相手が嫌がるだけです。で
すから、相手にどのような提案をすべきかしっかり考えてから足を向けたほ
うがいいと思うのです」


マネージャー :
「【たとえば】どのお客様のことを言ってるんだ」


部下 :
「K社さんです」


マネージャー :
「わかった。じゃあ即興でロープレをやろう。K社については、私もよーく
知っている。K社の部長になりきるから、わが社のXという商品を提案して
くれ。相手が興味あるというシチュエーションでやろう」


部下 :
「えっと……」


マネージャー :
「さァ」


部下 :
「……」


マネージャー :
「私が相手だとやりにくいか?」


部下 :
「ま、まァ、そうですね」


マネージャー :
「K社の部長と私と、どっちが緊張する?」


部下 :
「……た、たぶん、K社の部長です」


マネージャー :
「そうだよなァ。あの部長、けっこう怖いもんな」


部下 :
「はい……」


マネージャー :
「怖いんだろ。緊張するんだろ」


部下 :
「……」


マネージャー :
「どんなに社内で準備したって、その恐怖を克服しなければ、提案そのもの
ができないじゃないか」


部下 :
「……」


マネージャー :
「そうだろ?」


部下 :
「返す言葉がありません」


マネージャー :
「先日、ある若手社員とロープレをやったんだ。そうしたら、全然できない
んだよ。提案プロセスになったら提案しますって言ってるんだけれど、その
前に、提案するコミュニケーションスキルがない」


部下 :
「まったく反論できません」


マネージャー :
「要するに、『やれと言われればやりますけれど、私はあえてやらなんで
す』という態度なんだよな」


部下 :
「……」


マネージャー :
「それで実際にやらせると、できない」


部下 :
「はい」


マネージャー :
「それだけ場数が足りないからだ」


部下 :
「ええ」


マネージャー :
「そういう人を何て言うか知ってるか?」


部下 :
「いえ」


マネージャー :
「『NATO』だ」


部下 :
「え? 北大西洋条約機構ですか?」


マネージャー :
「違う。『No Action Talk Only』だ」


部下 :
「……要するに、口だけ、ってことですか」


マネージャー :
「そう」


部下 :
「……ひえェ」


マネージャー :
「だからといって、社内でロープレばかりやっていても、ロープレが上達す
るだけで本番では生かされない」


部下 :
「やはり、現場へ行け、と」


マネージャー :
「基本だろ?」



……営業トークを鍛えるために、社内でロープレを繰り返す企業もあります。

しかし、ほどほどにして現場へ足を向けましょう。

訪問頻度もそうですが、訪問先が少なすぎると、毎回「勝負」したくなります。

「勝負」しようとすればするほど足を向けられなくなりますし、毎回「勝負」
ばかりだと疲れますから。

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【編集後記】

私はギャング映画が好きです。

ロバート・デ・ニーロやアル・パチーノの映画はだいたい観たのでは、と思っ
ています。

「ゴッドファーザー」や「グッドフェローズ」もいいですが、「スカーフェイ
ス」がお気に入りです。

アル・パチーノが扮した、主人公トニー・モンタナはキューバ出身。母国語が
スペイン語ですので、彼はスクリーン上「スペイン語訛りの英語」を話します。

コカインの密売で成金となっていくトニー・モンタナのキレた態度に、「スペ
イン語訛りの英語」が妙に馴染むのです。

私は青年海外協力隊時代、中米グアテマラにいました。中米カリブ海諸国のヒ
スパニックが、どのような英語を話すのか、何となくわかります。

アル・パチーノは、他の映画で、ほとんどこのような喋り方をしないとわかっ
ていたため、このモンタナ役にどれほど入り込んでいるのか、その訛りを聞く
だけでわかります。

映画の後半、俳優アル・パチーノは、麻薬の大量摂取によってイカれていくト
ニー・モンタナと同化していきます。いや、トニー・モンタナそのものではな
いかと思うほどの激しい演技を見せます。

あまりのイカれっぷりに、興ざめする観衆もいるでしょうが、私はアル・パ
チーノが使う「スペイン語訛りの英語」にやられました。

あの言い回しをずっと聞いていると、現実と非現実の区別がつかなくなるので
す。

プロの俳優として、どれほど喋る鍛錬をしたのか、どれほど現地の人と交流し
たのか、そしてどれほどの臨場感あるイメージトレーニングをしたのか、考え
てしまいます。

プロとは、そういうものですね。